趣味工房「游」
江嵜企画代表・Ken
JR元町駅ガード下に、趣味工房「游」(078-391-0345)
という気の効いたスナックがある。
この店には、ここ2年近くご無沙汰だった。昨年はなにかと
忙しかった。頃はよしとばかり、嬉しいことに、友人のTさんが、
拙著出版のお祝いにと、連れてきてくれた。
ここのママさんはむかしTさんの事務所に受付兼秘書として
勤めていたから気心も知れており安心出来る店である。
店の東隣に有難いことに頃合いの居酒屋がある。
そこで1杯、2杯と焼酎のお湯割りも進み、軽く腹ごしらえを
して入った。
歌は久しぶりで、「くちなしの花」、「影を慕いて」など、
お粗末な、お決まりのコースながら、大いにを楽しんだ。
Tさんも持ち歌を気持ちよく歌った。
客の回転は結構早い。止まり木にとまって、2~3曲歌うと
店を出る客が多い。これは絵になると思うと描き始めるのが
習いとなっている。描いておかないと,すぐにいなくなるからだ。
この日も頃合いを見計らって、店内を軽くスケッチした。
描いたスケッチを客人にコピーしようと近くのコンビ二に出て行って
いる間に、客人の内の一人はいなくなっていた。残ったお一人で、
おつむてかてかの紳士に渡した。スケッチを一目見て、にっこり
笑ってくれた。
Tさんに小声で「成功」と話した。人の心は正直だ。顔が
オーケーと、無言でサインを出してくれるので、すぐにわかる。
コーピーのため席をはずしている数分の間に、クラス会なのか
同期会の後なのか、15~6人は入るお店があっという間に
一杯になっていた。
この日はご馳走になったが、この店は、値段がリーズナブルなのも
有難い。団塊の世代がまとまってリタイヤする時期にはいった。
場所がガード下ということで嫌がる御仁には向かないが、
気のおけない仲間と過ごす場所としては、お勧めのスポットの
ひとつであろう。(了)