ベルギーシリーズ(関空発)
江嵜企画代表・Ken
世界で最初に先物取引システムを作った、
初代、淀屋常安(JOAN YODOYAN)の足跡を
辿る、ベルギー9日間の旅は、関空からはじまった。
常安は、城州(京都府南部)出身の材木商。
淀川の洪水を築堤で救った。水の都、大阪に出て
財を成した。
今回、ベルギーのブラッセル、ゲント、ブルージュ、
アントワープの街中を歩いてみて、江戸時代栄えた
商都大阪とベルギーの共通のキーワードは水だと
実感した。特にブルージュは、水の都そのものだった。
ブラッセル(Bruxeles),ブルージュ(Brugge)の語源となった、
貿易商、ブルズ(Bruze)が、ジェノバから1276年、
移り住んだ家や、証券取引所として使われていた建物が
ブルージュの街の中心、ブルグ広場の近くにあった。
ブルージュ港が、土泥の堆積が進んで、アントワープへ
貿易の中心は移るが、アントワープ証券取引所跡の建物が
そのまま残されていた。
毛織物工業で栄えた商都ゲントでは、街中に威風堂々と
聳え建つ繊維ホールの姿に圧倒された。大阪には綿業会館が
あるが、訪れる人は数少ない。
ブルージュでは、日本人観光客の姿をよく目にした。
ブラッセルでは団体の日本人を見かけた。しかし、世界遺産でも
有名なゲントでは、極論するれば、日本人を見かけなかった。
アントワープでも、それは同じだった。
日本人は、ひとが行くから行く。自分から目的意識を持って
外国の町を訪れる人が少ないからであろう。
是非、もう一度、機会があれば、ベルギーを旅したい。(了)