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バーナンキ議長大幅利下げ示唆、NYダウ116ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2008-01-11 09:22:18 | 経済学
米FRB,バーナンキ議長は、1月10日、ワシントンDCのホテルで、12月の米失業率が4.7%から5.0%へ上昇し、サブプライム問題が、雇用面からも個人消費にマイナスに働き、それが米経済全体に悪影響を与えると指摘し、短期の米目標標金利のFFレートを、次回FOMC会合で大幅に引き下げる可能性を示唆した。

バーナンキ議長演説草稿が予定時間前に配布された情報を受けて、さらなる米利下げは、ドルは売り、原油、金相場は買いの信号をマーケットに送った。

1月10日、NY為替市場で、ドルは、主要6通貨バスケット指標を、76.165から75.91へ約0.7%引き下げた。バーナンキ演説に先立ち、BOE(英国中央銀行)、ECB(欧州中央銀行)が共に、短期目標金利の据え置きを決めたことも手伝って、1ユーロ=1.4799ドル、1ドル=109.47円前後で取引された。

1月10日、NY原油先物(WTI)相場は、バレル93ドル台まで値下りしていたが、追加利下げは、米個人消費を下支え材料と読み、バレル94.74ドルまで戻した。

1月10日、NY金先物相場は、ドル先安を折り込み、オンス890ドル台まで上げていたが、バーナンキ発言のあとも、買い賛成なのだろう、890ドル前後の高値圏で推移した。

原油相場も金相場もドル表示である。ドル先安となれば、ドル表示相場は、当然値上がりする。1月29,30日開催予定の次回米FOMC(公開市場委員会)で、最大限0.5%の追加利下げ必至となれば、米ドルは、対ユーロ、対円ともにどうしても売られやすい。

ドル売りが進めば、投機資金が、原油、金に関わらず、小麦、大豆、トウモロコシなどの農産物含め、商品市場へ流れを後押しする。資源のほぼ100%を輸入に頼っている日本は、この先益々、国際商品相場上昇に翻弄されることになりそうだ。

1月10日、NY株式市場は、バーナンキ演説を前後して、見方が分かれ乱高下したが、追加利下げ期待で、結局、NYダウは前日比116ドル上昇、12,851ドルで取引を終了した。

その一方で、1月10日、WSJ紙は、米大手銀行のシティグループや米証券大手のメリルリンチが、引き続き、海外の政府系ファンドから、資金供給を受ける交渉を行なっていると報じた。サブプライム問題が、米金融機関に深手を与えていることを裏付けた。

日本では初詣、ゑべっさん詣である。神社には、賽銭箱は昔なかったそうだ。古来、日本人は、日々の無病息災を神さんに感謝してきた。他人任せ、神頼みでは、救いがない。(了)

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