ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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FW: 米農務省小麦、トウモロコシ、大豆値上り予測発表(学校で教えてくれない経済学)

2008-08-14 08:53:49 | 経済学
 日本は小麦の90%を輸入している。輸入小麦のほぼ100%を政府が輸入して製粉会社に売り渡している。その売り渡し価格を10月から07年12月~08年7月の輸入価格を反映させて20%値上げするそうだ。
 農林水産省は製粉会社への売り渡し価格を昨年4月に1.3%、10月10%、今年4月に30%上げトン6万9000円になっているそうだ。昨年秋以降パンがだんだん小さくなってきていたが、ことしの春以降、たとえば食パンの値段などは確実に値上りしている。
 小麦もそうだがトウモロコシも様々な食品のなかに使われている。特にニワトリや家畜の餌に大量に使われているからむしろ小麦以上に身近な食糧かもしれない。
 米の農務省(USDA)が米国の今年のトウモロコシの収穫量が昨年の131億ブッシエル(35.2リットル)に対して天候の影響から123億ブッシエルに落ちると発表した。トウモロコシからエタノールを作ることを、農民票を確保するために、米国政府は米農業法を改正して2年前から奨励しているが、天候には勝てない。トウモロコシの国際相場は一時ブッシエル7ドル台まで急騰したあと現在一息入れて6ドル割れで推移している。
 投機資金が原油や金同様、商品市場から株債券などへシフトしたことが背景のひとつと見られている。しかし、米農務省のエコノミストはブッシェル5.40ドルをはさんで50セント幅の値動きの荒い相場が続くと予測していると8月12日のWSJ紙は紹介していた。
 トウモロコシの国際相場は3年前まではブッシエル2ドルで低迷していたから仮に5ドルでも2倍、6ドルなら3倍である。トウモロコシに限らず食糧の国際相場が2倍、3倍に値上がりしている事実を日本人は政治家はじめ一般国民もほとんど無関心である。
 タマゴの値段がなぜ上がるのでしようか。ニワトリのエサに使うトウモロコシの値段が上がったからである。ハムの値段がなぜ上がるのでしょうか。牛や豚のエサに使われるトウモロコシの値段が上がったからである。
 米農務省は米大豆の今年の収穫量は29.7億ブッシエルで昨年比15%増加すると発表した。ところが今年の平均価格は昨年のブッシエル10.15ドルが12.25ドルへ21%上がると予測している。
 米農務省は、米小麦の今年の収穫量が昨年の20.7億ブッシエルから24.6億ブッシエルへ19%増加すると発表した。大豆同様に小麦の国際相場は昨年平均のブッシエル6.48ドルから7.25ドルプラスマイナス70セントへ値上がりすると予測している。
 ここ20年、小麦は3.40ドルをはさんで上げ下げしていた。大豆はほぼ5.70ドルで安定していた。小麦も大豆も国債相場は既に2倍以上に値上がりしているが、米農務省はともに先高を予測している。
 一方、NY原油(WTI)先物相場が、8月13日、バレル3.42ドル値上がり116.43ドルで取引された。NY外国為替市場でドルが小幅売られ1ユーロ=1.4912ドル、1ドル=109.61円で取引された。ただ、1ポンド=1.8648ドルとポンドの下げが目立っている。
 日本は資源のほほ100%を輸入している。当たり前のようにパンや豆腐をいただいているが豆腐が食べられない時代が来るかもしれないことを子供たちに教えておいて欲しい。(了)

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