今朝のWSJ紙は米女子ソフトボールチームが1-3で日本に金メダルを拒否されたあと、何をしていいかもわからず歩き回っていた。一方、日本のユキコ・ウエノが粘り強い投球で日本を勝利をもたらしたと北京発AP通信のトム・ウイザー記者のレポートを紹介していた。
米選手のアドレア・デュランは外野フェンスによりかかったまま泣いていた。ルヴィエナ・アンはチャーターバスの中でひとり座っていた。ローラ・バウルガはボランタリーが差し出す写真に静かにサイインしていた。スタンシイ・ヌーヴマンとモニカ・アボットはどこにも連れて行かれたくないかのようにお互いハグしたまま動かなかった。
印象的だったのは、少なくとも2016年までアメリカチームの姿を見られないが、むしろそれは金メダルをとることより良かったかもしれないと書いていた。2000年のシドニー大会以降負け知らずのアメリカのショックがいかに大きかったかを知らされた次第である。
まさか負けるとはアメリカは思ってもいなかったのであろう。女子マラソンでは絶対野口だと見られていた。日本には優勝を十分狙える女子選手はゴロゴロいる。日本陸連は危機管理意識が乏しく補欠に十分な備えを怠ったと二宮清純さんは昨晩テレビで話しておられた。
まさか自分が病気になると思ってもいなかったという人は結構多い。網膜はく離という病気がこの世に存在することさえ知らなかった筆者もその一人である。人間のからだは7歳までで決まるそうだが上野由岐子さんを母親がどんな食事で育てられたのか興味がある。
自分の会社に限ってつぶれることはないと思い込んでいる方も意外に多い。なにごとも人任せにし耳障りな話を持ち込む人間を左遷する経営トップに持つ企業の社員は不幸である。「ソフトボールは小さな積み重ねが重要。アメリカはそれが出来ず日本はできた」と米監督は認めたと今朝の読売新聞に出ていた。アメリカは敗因を素直に認めるから救いがある。
日本は日露戦争でタナボタ勝利した。新渡戸稲造の「武士道」を読んで日本人を尊敬していた初代ルーズベルトに助けられた話は有名だが、日本は資金的にも物量的にもアメリカのお蔭で戦争に勝った。地力で勝ったと妄信した庶民は許せるが、国を任されているリーダーが原油を丸ごと輸入していた米国相手に1941年に戦争を始める致命的なミスを犯した。
原油相場が少し下がり始めると、「待望の石油暴落観測」という見出しで夕刊フジ(8月22日付け)が「1ドル=50ドルの可能性」と取り上げた。元ジェトロ理事で日本大学生物資源科学部の朽木昭文教授が「1バレル=147ドルは投機資金が要因で行きすぎだ。投機資金が市場から逃げ出せば、原油価格は暴落する」と明言したと紹介していた。
NY原油先物市場で、WTI(テキサス産軽質油)は、アメリカとロシアの関係がグルジア紛争で悪化するとして、前日比バレル5.62ドル、4.9%値上りし121.18ドルで取引された。NY外国為替市場で、ドルが対ユーロで1ユーロ=1.4872ドル、1ドル=108.42円で取引されたことも原油相場押し上げに貢献した。金相場は一時844ドルまで反発した。
『梵天丸かくありたい』のことばはNHK大河ドラマで幼少時の伊達政宗がたびたび口にしていた。太平洋戦争に限らずWishful thinkingがいかほど多くの人の身を危めてきたことか。北京オリンピックで日本女子ソフトボールチームが常勝アメリカになぜ勝てたのか。常勝女子マラソンで日本がなぜ負けたのか。たかがスポーツされどスポーツである。(了)
米選手のアドレア・デュランは外野フェンスによりかかったまま泣いていた。ルヴィエナ・アンはチャーターバスの中でひとり座っていた。ローラ・バウルガはボランタリーが差し出す写真に静かにサイインしていた。スタンシイ・ヌーヴマンとモニカ・アボットはどこにも連れて行かれたくないかのようにお互いハグしたまま動かなかった。
印象的だったのは、少なくとも2016年までアメリカチームの姿を見られないが、むしろそれは金メダルをとることより良かったかもしれないと書いていた。2000年のシドニー大会以降負け知らずのアメリカのショックがいかに大きかったかを知らされた次第である。
まさか負けるとはアメリカは思ってもいなかったのであろう。女子マラソンでは絶対野口だと見られていた。日本には優勝を十分狙える女子選手はゴロゴロいる。日本陸連は危機管理意識が乏しく補欠に十分な備えを怠ったと二宮清純さんは昨晩テレビで話しておられた。
まさか自分が病気になると思ってもいなかったという人は結構多い。網膜はく離という病気がこの世に存在することさえ知らなかった筆者もその一人である。人間のからだは7歳までで決まるそうだが上野由岐子さんを母親がどんな食事で育てられたのか興味がある。
自分の会社に限ってつぶれることはないと思い込んでいる方も意外に多い。なにごとも人任せにし耳障りな話を持ち込む人間を左遷する経営トップに持つ企業の社員は不幸である。「ソフトボールは小さな積み重ねが重要。アメリカはそれが出来ず日本はできた」と米監督は認めたと今朝の読売新聞に出ていた。アメリカは敗因を素直に認めるから救いがある。
日本は日露戦争でタナボタ勝利した。新渡戸稲造の「武士道」を読んで日本人を尊敬していた初代ルーズベルトに助けられた話は有名だが、日本は資金的にも物量的にもアメリカのお蔭で戦争に勝った。地力で勝ったと妄信した庶民は許せるが、国を任されているリーダーが原油を丸ごと輸入していた米国相手に1941年に戦争を始める致命的なミスを犯した。
原油相場が少し下がり始めると、「待望の石油暴落観測」という見出しで夕刊フジ(8月22日付け)が「1ドル=50ドルの可能性」と取り上げた。元ジェトロ理事で日本大学生物資源科学部の朽木昭文教授が「1バレル=147ドルは投機資金が要因で行きすぎだ。投機資金が市場から逃げ出せば、原油価格は暴落する」と明言したと紹介していた。
NY原油先物市場で、WTI(テキサス産軽質油)は、アメリカとロシアの関係がグルジア紛争で悪化するとして、前日比バレル5.62ドル、4.9%値上りし121.18ドルで取引された。NY外国為替市場で、ドルが対ユーロで1ユーロ=1.4872ドル、1ドル=108.42円で取引されたことも原油相場押し上げに貢献した。金相場は一時844ドルまで反発した。
『梵天丸かくありたい』のことばはNHK大河ドラマで幼少時の伊達政宗がたびたび口にしていた。太平洋戦争に限らずWishful thinkingがいかほど多くの人の身を危めてきたことか。北京オリンピックで日本女子ソフトボールチームが常勝アメリカになぜ勝てたのか。常勝女子マラソンで日本がなぜ負けたのか。たかがスポーツされどスポーツである。(了)