調子のいいときには寄ってきて旗色が悪いなと思うといつのまにかいなくなる人をよく見かける。ご自身では何気なくやっておられるのであろう。そういうことが身についておられる方もいる。相場の話をすると日本人は嫌がる人が多い。しかし、相場の世界はこれとまるで生き写しであることが多い。
NY原油先物相場が週明けの8月18日に一日でバレル3ドルも下げたが、NYダウ急落を引き金にドル相場がぐらつくと原油に資金が還流、火曜日の8月19日、バレル1.66ドル上げ、114.53ドルで取引を終了した。金相場のまわりにも人が集まってきた。トロイオンス15ドル近く戻して813 ドルで取引された。
NY株式市場に冷や水を浴びせたのは例の米金融公社2社ファニーメイ〈-22%〉、フレディマック(-22%)の株価急落である。NYダウは火曜日の8月19日も130ドル下げ11,348ドルで取引された。この日の悪役は保険最大手のAIG株の6%下げが引き金だった。
返済のメドのない借り手にお金を貸したことがサブプライムローン問題の発端である。上記米2公社が発行する債券は米政府に保証されていない。業績が悪化すると当然株が売られる。日本の金融機関も2公社の債券を大量に保有している。当然影響を受けるだろう。
2公社は米住宅価格の値下がりで住宅融資がこげついた金融機関を助けていた。住宅の値段が上がることが前提でお金を貸した。相場の世界では、上がり始めるといつまでも上がると思う。逆に一端下がりはじめると何処までも下がり続ける恐怖感が先にたつ。売りが売りを呼ぶ。昨日今日の2公社やAIGの株価は住宅価格が上がる以外救済の道はないだろう。
お金を借りるときは仏さんのような顔をして借りにくる。ところが一端利子をつけてお金を返すときになると助けてもらった恩義をまるで忘れて鬼のように豹変する姿も見てきた。それが人間というものの性だろうが、それを余りに露骨にやられるとうんざりだろう。
羹に懲りて膾を吹くということわざがある。失敗に懲りて無益な心配をすることをいうが、米国の金融機関が貸し渋りを始めたと伝えられるが、日本にも景気の先行きに悲観的な空気が流れ始めて同じような動きが出てきたと新聞紙上でも伝えられる。
米国の金融不安再燃は、為替の世界でも現れた。NY外国為替市場で、ドルが売られ、1ユーロ=1.4793ドル、1ドル=109.68円で取引された。7年間下げ続けたドルがここ数ヶ月落ち着いていた。それが株安、原油反発で投資家は足元が怪しくなってきたと見たようだ。
今朝のWSJ紙によると、ユーロの対ドルでの反発は、ドイツの景況感指数のひとつであるZEW指数が7月のマイナス63.95がマイナスながら55.5へ改善したという情報が影響したと解説している。1ユーロ=1.60ドルが1.46ドルへのユーロ急落の反動かもしれない。
原油反発もドルのこの日の値下がりが影響した。一端相場が上がりだすとハリケーンがフロリダに上陸して米テキサスの石油基地を襲うと材料に使う。これも相場の常套手段である。OPECが減産を考えているという記事も流す。相場とはそもそもそういう世界である。
永谷園が11月からお好み焼用とホットケーキ用の粉を9~12%値上げすると新聞に出ていた。小麦の農水省売り渡し価格が10月から上がるからである。原油が一時的に下げたといって脇を緩めているとしっぺ返しを受けるだろう。たかが相場されど相場である。〈了〉
NY原油先物相場が週明けの8月18日に一日でバレル3ドルも下げたが、NYダウ急落を引き金にドル相場がぐらつくと原油に資金が還流、火曜日の8月19日、バレル1.66ドル上げ、114.53ドルで取引を終了した。金相場のまわりにも人が集まってきた。トロイオンス15ドル近く戻して813 ドルで取引された。
NY株式市場に冷や水を浴びせたのは例の米金融公社2社ファニーメイ〈-22%〉、フレディマック(-22%)の株価急落である。NYダウは火曜日の8月19日も130ドル下げ11,348ドルで取引された。この日の悪役は保険最大手のAIG株の6%下げが引き金だった。
返済のメドのない借り手にお金を貸したことがサブプライムローン問題の発端である。上記米2公社が発行する債券は米政府に保証されていない。業績が悪化すると当然株が売られる。日本の金融機関も2公社の債券を大量に保有している。当然影響を受けるだろう。
2公社は米住宅価格の値下がりで住宅融資がこげついた金融機関を助けていた。住宅の値段が上がることが前提でお金を貸した。相場の世界では、上がり始めるといつまでも上がると思う。逆に一端下がりはじめると何処までも下がり続ける恐怖感が先にたつ。売りが売りを呼ぶ。昨日今日の2公社やAIGの株価は住宅価格が上がる以外救済の道はないだろう。
お金を借りるときは仏さんのような顔をして借りにくる。ところが一端利子をつけてお金を返すときになると助けてもらった恩義をまるで忘れて鬼のように豹変する姿も見てきた。それが人間というものの性だろうが、それを余りに露骨にやられるとうんざりだろう。
羹に懲りて膾を吹くということわざがある。失敗に懲りて無益な心配をすることをいうが、米国の金融機関が貸し渋りを始めたと伝えられるが、日本にも景気の先行きに悲観的な空気が流れ始めて同じような動きが出てきたと新聞紙上でも伝えられる。
米国の金融不安再燃は、為替の世界でも現れた。NY外国為替市場で、ドルが売られ、1ユーロ=1.4793ドル、1ドル=109.68円で取引された。7年間下げ続けたドルがここ数ヶ月落ち着いていた。それが株安、原油反発で投資家は足元が怪しくなってきたと見たようだ。
今朝のWSJ紙によると、ユーロの対ドルでの反発は、ドイツの景況感指数のひとつであるZEW指数が7月のマイナス63.95がマイナスながら55.5へ改善したという情報が影響したと解説している。1ユーロ=1.60ドルが1.46ドルへのユーロ急落の反動かもしれない。
原油反発もドルのこの日の値下がりが影響した。一端相場が上がりだすとハリケーンがフロリダに上陸して米テキサスの石油基地を襲うと材料に使う。これも相場の常套手段である。OPECが減産を考えているという記事も流す。相場とはそもそもそういう世界である。
永谷園が11月からお好み焼用とホットケーキ用の粉を9~12%値上げすると新聞に出ていた。小麦の農水省売り渡し価格が10月から上がるからである。原油が一時的に下げたといって脇を緩めているとしっぺ返しを受けるだろう。たかが相場されど相場である。〈了〉