ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

母校同窓会風景・ノボテル甲子園(スケッチ&コメント)

2008-08-25 09:59:29 | スケッチ


母校同窓会風景・ノボテル甲子園

江嵜企画代表・Ken



 第20回母校同窓会総会がノボテル甲子園で開催され約300名が参加した。司会はNHK「ニューステラス関西」で活躍中の真下貴アナウンサーが務めた。
 第1部は検事総長樋渡利秋氏の講演、第2部は元母校体育の教官でカントリーウエスタンではプロ級の腕前の持ち主の静先生の演奏があり総会を盛り上げた。
 樋渡氏は、東京高等検察庁検事長などを経て平成20年7月1日に検事総長に就任された。話題の「裁判員制度」が日本でも来年5月発足することから実にタイムリーな講演となった。
 大のタイガースファンだということもご披露があった。日本でも「裁判員制度」が来年はじまる。勿論最後は裁判所が決定するが、もし自分が裁判員に選ばれたら「そのひとがいないと仕事が成功しない」ケースを除き断れない。当然ジョークであるが、「今年の今岡は断れんでしょうな」と分かり易く解説された。
 第1部の樋渡氏の講演会風景を講師のご面相がよく見える位置からスケッチした。検事総長と聞くとどうしてもこわもての先入観で見ていた。しかし現実は違った。最後まで柔和な笑みを絶やさず質問者にも横柄な態度は一切見せなかった。法曹界というどちらかといえば素人目には迂遠な世界について、努めて分かり易く話そうとされる氏の誠実さがにじみ出ていた。
 講演は中学時代の白い風呂敷を持って夙川堤を通った思い出からはじまった。8月8日90歳でなくなられた中学担任で国語の先生だった村上千秋先生の授業の思い出を懐かしく紹介された。
 余談ながら村上千秋先生はご子息が芥川賞作家の村上春樹さんである。村上先生の教え子さんに是非というご家族のご意向で、9月7日、「お別れ会」が京都で開かれる。
 学校の思い出を話せと同窓会事務局から頼まれてきたが、せっかくの機会だからと前置きして裁判の話に入られた。話は約1時間で終わったが質疑応答の中身が濃く、同窓会でないとおそらく聞くことができないだろう貴重な話も沢山聞け幸いだった。
 裁判の話の枕に使われた「振り込み詐欺」の話は面白かった。関西と関東をくらべると関西は振り込み詐欺にひっかかる人は少ない。ところが「還付金詐欺」といものがあり、「間違いなく返すから」と言われて詐欺にかかる人は関西に多いというエピソードは実に面白かった。
 「裁判員制度」は来年5月に始まる。G8で裁判員制度がないのは日本だけだそうだ。日本にも戦前一時期「裁判員制度」があったこともはじめて知った。モンテスキューが「裁判権力はプロに任すべきでない」と語ったという話も初耳だった。
 日本以外の国の人には国民の視点がまずある。日本人にはそれが基本的に欠落していると常々思う。モンテスキューの言葉にもその当たりが端的に出ていると大いに納得した。その点でも世界から見れば日本と言う国はご機嫌な国なのかもしれない。
 「守秘義務」の話も当然出た。そのあたりになるとさすがの検事総長も微妙な言い回しになった。現実問題として対応はむつかしいのだろう。試行錯誤を経ながら「国民の視点」という日本人の苦手科目を克服しながら実績を積み上げていかざるを得ないのかもしれない。
 会場風景のスケッチに真下アナのサインを戴いけたのはラッキーだった。収穫の多い母校同窓会だった。(了)


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関西ユダヤ教会礼拝風景(スケッチ&コメント)

2008-08-25 07:31:19 | スケッチ


関西ユダヤ教会礼拝風景

江嵜企画代表・Ken


 8月22日の夕方7時から関西ユダヤ教会(078-221-7236) での金曜礼拝があり礼拝の後、礼拝にこられた方と一緒にユダヤ料理を経験できると聞いて楽しみにして出かけた。
 平たく言えば神父さんだが、ユダヤ教ではRabbi(ヘブライ語でレバイと発音する)のロバート・ストラウスバーグさんのご好意で珍しい体験が出来た。
 礼拝の前にスケッチはOKかと確かめたら問題なしということだったので着くなりスケッチをはじめた。祭礼は1時間以上続いた。最後に祭壇の前でストラスバーグさんが聖書を読み上げるところを書き込んで仕上げた。
 スケッチの中の人物は不正確にも4~5人だが実際はシナゴーグ・ホールに20数名はいたように思う。礼拝のあと食堂に移ったが子供も含めて家族入れると50名近くの人と一緒に食事が出来た。
 ユダヤ料理は香辛料が効いていたことと基本的には質素だという印象を強く受けた。過酷な環境を数千年生き抜いてきたユダヤ民族の秘密が意外に簡素な食事にも現れているのかもしれない。
 ユダヤ人には博識家が多い。日々勉強を怠らない。好奇心が旺盛なことは一緒に食事をしていてもびんびん伝わってくる。ストラウスバーグさんに礼拝の前に10数分レクチャーをしていただいた。
 今回は「カレッヂ芦屋」主催のツアの仲間に通訳するよう校長の富田先生に頼まれていた。ヘブライ語はだめ、日本語もだめで英語になる。その英語でも、専門の繊維の話なら退役将校でも何とかなる。ところがユダヤの歴史あり聖書の話ありで、敵前逃亡することも出来ず正直往生した。
 キリスト教徒から見れば旧約聖書である。ユダヤ人には旧約聖書も新訳聖書もない。聖書はひとつである。4000年以上の歴史を持つ誇り高い民族である。「出エジプト記」が出てきた。「モーゼの十戒」も出た。スケッチにある正面祭壇の上に二つの石盤がはめ込まれている。十戒を左右に5つずつ分けて書いてあるのだと説明を受けた。ヘブライ語で書かれているから全く読めない。画面にあるボードはすべてヘブライ語である。ユダヤを知るにはヘブライ語を勉強しないと心底理解できないかもしれない。人生は酷なほど短い。
 彼は3歳のときに聖書の勉強をはじめたそうだ。小さいときからユダヤの歴史を繰り返し聞かされて大きくなったと話していた。ユダヤ人というと悪徳商人の権化のように言う人は多い。しかし学者、医者、芸術家加えてマスコミ関係の人が実に多い。
 なぜユダヤ人は勉強熱心なのか。勉強して力をつけていないと世界の中で生きていけないからだろうと思う。
 なぜ日本人は勉強しなくなったのか。勉強しなくても生きていけたからであろう。これからの時代は全てに人任せにして地力をつけていないと日本人は世界の中で生き残れないだろう。
 ユダヤ人は日本には2000人程度しか住んでいない。意外に少ない感じがした。世界では1500万おり、米国に5ないし600万、ロシアに2ないし300万いると話していた。
 ここで面白い話を聞いた。母親がユダヤ人でない子供はユダヤ人にカウントされない。父親がユダヤ人で母親がユダヤ人以外は結構多いと話していた。
 杉原千波さんの話は当然出た。彼にビザを発給してもらって命をいただいた恩義を忘れないという。彼らが最初に着いた日本が神戸港である。その後すぐに上海に向かったそうだ。そういう歴史をユダヤ人は子供の頃から教わるのであろう。
 和やかな雰囲気の中でユダヤの人たちと食事を共にすることが出来た。時間の経過を忘れていた。時計を見たら9時40分を回ろうとしていた。すばらしいご縁を戴いたストラウスバーグさんにひたすら感謝である。(了)

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