ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

橋村萬象襲名記念展:近鉄四日市8階画廊(スケッチ&コメント)

2008-09-30 17:02:20 | スケッチ



橋村萬象襲名記念展:近鉄四日市8階画廊

江嵜企画代表・Ken



 木具師、橋村萬象さんの三代襲名記念展が近鉄四日市店8階画廊で10月1日まで開催されるというご案内をいただき楽しみにして出かけた。神戸の自宅を出てJR、地下鉄、近鉄と乗り継ぎ、約3時間で現地に着いた。
 地元ケーブルテレビCTYでも放映され、土曜、日曜日は沢山の方が会場に来られたと画廊の方から聞いた。近鉄四日市店は父上と二代続きの個展開催である。この日は比較的訪問客が少なく、橋村萬象さんからお時間を戴き貴重なお話をお聞きすることが出来ラッキーだった。
 今年2月に三代萬象を襲名されてからは特にご多忙で休まれたのはお盆の日をいれて2日しかない。四日市のあとは札幌、青森、盛岡、静岡、広島での個展開催を予定しておられることもご披露いただいた。
 会場に着いてまず目に入ったのが赤の傘、赤い毛氈が敷かれた茶席である。これは絵になる。着くなり会場の様子をスケッチした。この日は松尾 刑部蒼白先生のご担当でおうすとお菓子を頂戴した。
 画面右の掛け軸は曲尺,つまり寸法が書かれている。銘に元久元年(1204)七月十七日、後鳥羽院下賜とある。橋村家は奈良から京都に遷都したとき天皇にお供して京都に来た。桁外れに由緒ある家系である。
 今回は80点の作品が並んでいた。ほとんどの作品をひとつひとつ丁寧に解説いただき恐縮した。その中に猪熊佳子先生が絵を添えられた作品が6点もあった。猪熊先生は森の作家の異名を持つ画家であるが猪熊先生の絵が持つ木のぬくもり、優しさが橋村先生の木具に自然に溶け込んでいると素人ながら感じる。今回は日本画家、川島睦郎さんの作品も見られた。中でも牡丹の花は見事だった。
 木具は字の如く道具である。絵は見て楽しむものである。道具は絵とそこが違う。何に使われるか。どういうところに置かれるかについて構想がまず生まれるのだという。
 今回、橋村先生から「用の美」という言葉をはじめて聞いた。
 道具は手で持つところからはじまる。茶道の所作、振る舞いにも美しさが求められる。「用の美」がそれである。周りの世界に邪魔にならない。道具はオーケストラの楽器にも例えられると話された。
 猪熊先生との出会いは6年前に遡る。画家は時間をかけて木具師の作った道具を見てきた。木具師は画家の絵を見てきた。気心の知れた絵師と木具師ならではの作品がそこではじめて生まれる。
 気心は木心に通じる。気心の知れた友に恵まれることは人生の醍醐味のひとつではなかろうか。橋村さんから何か大切な宝物をお土産にいただいたような気持ちになって、会場を後にした次第である。(了)

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米下院、金融安定法案否決、NYダウ777ドル暴落、原油96ドル(学校で教えてくれない経済学)

2008-09-30 08:58:43 | 経済学
 9月29日のWSJ紙はワシントン発のGreg Hitt記者のレポートの中で、「米下院がブッシュ大統領の支援要請を突き放し、米金融システム救済法案を否決した。反対228票反対205票という結果は民間企業に対する前例のない救済策に対する不満を表している」と解説した。
下院で救済策が否決されたあとNYダウは採用30の全銘柄が値を下げ、平均株価は777ドル、過去最大の下げ幅を記録した。表決のあと、下院院内総務の1John Boehner議員(オハイオ州、共和党)は「議員の全てが冷静になりリラックスし再び仕事につくことが必要だ」と呼びかけたと書いている。幸運を示す7が3つ並んで不吉な知らせとは皮肉な話である。
下院議長のNancyPelosi議員(カリフォルニア州、民主党)は「法案は死んでいない」と述べ、お互いの間で意思疎通をはかり議会が救済法案成立に向けて今一度「りんごを食べる」(困難に向けてチャレンジする)」必要があると法案成立を訴えた。
今朝、CNNテレビの緊急記者会見に現れたポールソン米財務長官は、法案が否決されたことを、開口一番、”very disapointed(大いに失望した)といった。「quickly possible」、「as soon as possible(出来るだけ早く)」と記者団の質問を受ける度に連発した。
日本のテレビ局も米金融救済法案が米下院で否決されたあと、NY株価が軒並み急落ダウ平均だけでなくハイテク株指標のナスダック、S&P500種平均株価の値下がりを報じた。
世界的な金融不安は中堅銀行ワコビアがシティーに吸収されたこと欧州で2大銀行が倒産したしたことを受けて、世界10ヶ国の中央銀行が協調してドル資金を当初の1800億ドルからその3倍の6,200億ドルへ拡大することを決めた。
日銀の白川総裁は深夜記者会見を開いた。「相次ぐ金融機関の倒産からドル資金が完全に枯渇状態にある。このため、日銀も当初の600億ドルを1200億ドルに増やしてドルを供給する」と話した。質問していた記者がことの重大性を何処まで理解されたか定かでない。
NY原油先物(WTI)相場は、世界の金融不安が米国経済のみならず世界経済にもマイナスに働き、世界の原油需要が減少するとの思惑から売られ、バレル10.52ドル,9.8%下げ96.37ドルで取引を終了した。ドル暴落の事態が現実問題化すれば急反発するだろう。
NY金先物相場は、株価暴落から投資家の「質への逃避」の動きが加速、前日比トロイオンス38.90ドル、4.3%上げ、927.40ドルで取引された。金相場はドルの反面教師である。
NY外国為替市場では、ドルは全面安の展開となり、1ユーロ=1.4438ドル、1ドル=104.10円、1ポンド=1.8084ドルで取引された。ドルが安定しているで不気味である。
「経済学」をほぼ毎日送っているが反応はまずない。自分の問題として受け止めないのであろう。その一方で、「経済はわからない。」「経済は苦手だ」と他人事のように話す人が多い。日本人が恵まれ過ぎているからなのだろうと最近では観念するようになった。
お上に任せておけば万事うまくとりはからってくれるという思い込みも徹底している。「ない袖は触れない」ということわざを子供の時から家庭でも学校でも教えて欲しい。(了)

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