ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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ロシアがOPECに参加?!原油100ドル割れ目前で(学校で教えてくれない経済学)

2008-09-11 14:16:23 | 経済学
野球の話で恐縮だが、長いペナントレースの中で、「この試合はどうしても負けられない」という節目の試合が2つ、3つくらい必ずある。踏ん張りどころでの試合を落とすとあとずるずると優勝の文字から遠ざかることがよくある。
9月9日、OPECはウイーンで開かれた総会で生産枠据え置き(実質日量52万バレル減産)を決定した。原油相場は7月に史上最高値の147ドルをつけたあと下げ続け、バレル100ドル目前まで値下がりした。さすがのOPECにも危機感が生まれたのであろうか。
しかしながら、このところの値下がりで、原油相場はバレル80ドルまで値下がりすると公言するアナリストも出てきた。6月頃までは200ドル原油時代到来かといわれていたから正に様変わりである。ついベルトのヒモを緩めたくなるが油断大敵であろう。
9月9日付けのWSJ紙によると、OPEC総会開始直前にロシア副首相のIgorSechinがウイーンを訪れ、OPECとの協調体制を申しいれて関係者を驚かせたと報じた。世界原油生産でOPEC30%,ロシア11%併せて40%強だから仮に協定が実現すれば影響は大きい。
ロシアはグルジア紛争で南オセチアに軍隊を送り込んでベルリンの壁崩壊後はじめてとなる「冷戦時代」という古証文を引っ張り出させた。石油の世界でロシアが一枚加わると欧米との軋轢がまた一つ増えることになろうとWSJ紙は解説している。
二ユーズウイーク(日本版))(9月3日号)では、グルジア紛争でのロシアの動きを「ロシアの野望」と捉え興味深い特集を組んだ。日本ではロシアと聞けば北方領土問題と相場が決まっている。国際社会では政治経済全般でロシアが現在台風の目である視点が日本に全くない。
物の値段は基本的には需給で決まる。しかし、原油相場のピークから30%の値下がりにはユーロ相場が7月高値の1ユーロ=1.60ドル台から1.40ドル台への値下がりが大いに影響した。ドルが歯止めなく値下がりを続ければドル建て値段を上げて当然だからだ。
NY外国為替市場で、9月10日、ユーロは対ドルで2007年9月20日以来の安値となる1ユーロ=1.4002ドルで取引された。英ポンドも売られ1ポンド=1.7540ドルで取引された。欧州の景況感悪化からECB(欧州中央銀行)の利下げ期待がユーロを引き下げた。
米証券4位のリーマン・ブラザーズが今年6~8月期の決算でサブプライムローンの焦げ付き急増で78億ドル(8,300億円)の追加損失の結果39億ドル(4,100億円)の赤字決算を発表した。米国景気は住宅問題で足をとられて良くないが欧州の景気はこれから悪くなるとの思惑からユーロや英ポンド相場に下げ止まり感が生まれて来ない。
NY株式市場ではレーマン赤字決算が尾を引き、NYYダウは前日比36ドル高の11,267ドルで取引を終了した。ファ二ィ・メイとフレディ・マック救済策発表でご祝儀相場となったがレーマンの決算が冷や水を浴びせた格好だ。
日本の新聞だけを読んでいると自民党総裁選の話と汚染米が毎日のように紙面を飾っている。同じニュースを取り上げないと支局にクレームがくるのだそうだ。日本の医療現場では医師不足で十分な医療を受けられない患者が急増している。法曹界では政府が弁護士の「促成栽培」を進めていると聞いた。大分県での教員試験の賄賂常態化は驚きだった。
せめてリーダーたる人だけでも国の行く末を考えて私欲に捉われず働いて欲しい。(了)

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NTTドコモに情報開示命令 「中傷ブログ」発信者巡り

2008-09-11 05:36:26 | Webニュースより
NTTドコモに情報開示命令 「中傷ブログ」発信者巡り(朝日新聞) - goo ニュース

2008年9月10日(水)01:19

 インターネット上で商品を中傷した人物に損害賠償を請求するため、発信者についての情報を開示するよう医療法人がNTTドコモに求めた訴訟の判決で、東京地裁は9日、プロバイダー法に基づき、同社に発信者の名前や住所などの開示を命じた。これまでプロバイダーに対する同様の開示命令はあるが、ドコモによると、携帯電話会社である同社への開示命令は初めてという。

 須藤典明裁判長は、中傷が書き込まれたネット上のブログはドコモとは別のIT企業が管理しているが、発信者を特定できる情報はドコモが保有していると指摘。「書き込みによる名誉や信用の侵害は明らかで、損害賠償訴訟のためには情報開示が必要だ」と認めた。(向井宏樹)



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ネットの発展により、情報を多く集めたり調べたりすることができるようになったのはいいが、ネット被害も多発しているし、甚だしきは命までも失っている。
ネットの良さは、相手に知られずいろんな操作や行動ができることかも知れないが、一方では「知らない間に中傷されている」ということ。
人にはそれぞれの考えがあり、それぞれの哲学に則って意見し、回答するのだが、どんな事にも反論することはできる。
特にブログの発達とともに、反論も、ある意味攻撃も自由にできるようになった。

このような状態では、何が正論かわからなくなってしまう。
特に日本社会では、面と向っては何も言えないのに、影では「さも正論のように」持論をぶちまける人が多いような気がする。
部長の顔に墨が付いていても、その場では何も言わないが、部長がいなくなると同僚同士で揶揄の対象にして嘲笑する。

将来の国際社会において、「黙っていればいい人教育」や「議論の訓練教育」をしていない日本の大きなダメージになることは間違いない。
突っ込み趣味の人間も困るが、ネットを利用した攻撃趣味はもっと困る。

名誉や信用の侵害をする者の情報を開示することは、「忍者スタイルの困った人間」の整理に大いに役立つと思われる。

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