(学校で教えてくれない経済学)
プロ野球チーム、阪神タイガースファンにとって衝撃の夜が明けた。幸い、窓から見える六甲の山は、元気を出せと、雲ひとつない秋晴れで迎えてくれた。恒例の「おはよう世界」を見ることから今日も一日が始まる。さまざまな出来事がテレビ画面に登場した。
英BBCが、1950年代に活躍した、「お熱いのがお好き」、「手錠のままの脱獄」などで日本でも有名なトニ―・カ―チスが、ハリウッドの自宅で85歳でなくなった。60年間の映画人生で140本に出演、6度の結婚、さまざまな浮名を流したと名優の死を悼んでいた。
ロシアRTRは、前原外相が「クリル視察は行わないように」とロシア大統領に勧めたと伝えたあと、「自国の領土訪問は自主的に決める。今回は天候不良のために行けなかったが、クリルは必ず訪問する。」と語る様子を伝えていた。日本の外相が同テレビの画面に登場するのは極めて異例であろう。
英BBCは、アメリカの研究チームが、水星の隣りに新惑星を発見した。水がある。大気がある。よって生命体が存在する可能性がある。それを見つけることが次の課題であると紹介していた。小学校でも先生方は是非、新惑星発見の話を子供たちに聞かせてやってほしい。
経済関係では、ドイツZDFがドイツ自動車メーカーの中国向け輸出好調でまるでお祭り騒ぎのようだ。特にエネルギー消費量の少ない車が大ヒットしている。中国様々だ、と金融不安が再び囁かれるヨーロッパであるが、明るいニュースとして伝えていた。
暗い二ユースであるが、英BBCが、アイルランド中央銀行が、アングロ・アイリッシュ銀行含む3行への救済費用が4億ポンド、GDPのおよそ1/3を占める。同国経済相は「放置すれば国全体が破たんするから救済に踏み切った」と危機感を露わにしていた。不動産バブルが崩壊したあと、アイルランドは欧州金融危機の引き金を引いた。火種をいまだ残していることを改めて印象付けた。
スペインTVAは、米ムーディーズが、スペイン国債の格付けを最高ランクAaaから1段階下のAa1へ引き下げた。これに対して同国財務相が、[21ランクある格付けから1段階下げたのみだ。全く心配していない」と胸を張る映像を流していた。スペインでは厳しい財政削減に抗議してゼネストが繰り返されている。アイルランド、ギリシャと共にスペインに対して目が離せない。
香港ATVは、米下院が圧倒的多数で、中国の人民元を標的にした法案を可決した。切り上げないと、中国品に対して米国は相殺関税を賦課するという内容だ。これに対して、中国はWTOルール違反だ、と抗議した。ただ、11月2日の中間選挙後の上院では否決される見込みだと伝えていた。米国も中国も落とし所をわきまえ、「戦争」は回避している。
テレビ東京の「モーニングサテライト」では、人民元制度改革以降、約2.2%上げていたが、30日は、1ドル=6.6912元へ小幅下げたと解説していた。米法案では人民元は20%割安と指摘された。しかし、なお30~40%割安との見方が多い。
米ブルームバーグは、「30日のNYダウが前日比47ドル安、10,788ドルで取引を終えた。新規失業保険申請件数が減った。シカゴ購買部景況指数が予想外に良かったことを好感して100ドル以上上げる場面もあった。しかし、9月相場全体を通してみれば、上げ幅は71年振りに高い。気にしていない」という見方を紹介していた。
一方、近着の二ュ―ズウイーク誌日本版は、「尖閣危機は日本の好機だ」と題して、「日本が地域外交で指導力を発揮するチャンスだ。11月には横浜でAPECが開催される。EAS(東アジアサミット)に米国を参加させることに日本は成功した。」と米シンクタンクのダン・トワイ二ング氏が、日本よ元気を出せ、とエ―ルを送っていた。
同誌は「イギリス経済は死ななかった」と題して、「英国は古臭い人間の国でない。」、「意外に強力な製造部門」、「英国債は高いコストの短期国債への依存度が低いから、市場の気まぐれに振り回されにくい」、「目の前には問題を抱えているが、もうおしまいと思われる国でない」とウイリアム・アンダーヒル記者が書いていた。
世界にはさまざまな国がある。さまざまな人種がいる。さまざまな見方がある。その中で、日本ほど恵まれた国はないことに思いを新たにしたらどうか。日本人だけで顔を合わせているとどうしても内向きになりがちだ。秋晴れの元、ここは深呼吸一番、今日も一日、元気を出して頑張ろう。(了)
プロ野球チーム、阪神タイガースファンにとって衝撃の夜が明けた。幸い、窓から見える六甲の山は、元気を出せと、雲ひとつない秋晴れで迎えてくれた。恒例の「おはよう世界」を見ることから今日も一日が始まる。さまざまな出来事がテレビ画面に登場した。
英BBCが、1950年代に活躍した、「お熱いのがお好き」、「手錠のままの脱獄」などで日本でも有名なトニ―・カ―チスが、ハリウッドの自宅で85歳でなくなった。60年間の映画人生で140本に出演、6度の結婚、さまざまな浮名を流したと名優の死を悼んでいた。
ロシアRTRは、前原外相が「クリル視察は行わないように」とロシア大統領に勧めたと伝えたあと、「自国の領土訪問は自主的に決める。今回は天候不良のために行けなかったが、クリルは必ず訪問する。」と語る様子を伝えていた。日本の外相が同テレビの画面に登場するのは極めて異例であろう。
英BBCは、アメリカの研究チームが、水星の隣りに新惑星を発見した。水がある。大気がある。よって生命体が存在する可能性がある。それを見つけることが次の課題であると紹介していた。小学校でも先生方は是非、新惑星発見の話を子供たちに聞かせてやってほしい。
経済関係では、ドイツZDFがドイツ自動車メーカーの中国向け輸出好調でまるでお祭り騒ぎのようだ。特にエネルギー消費量の少ない車が大ヒットしている。中国様々だ、と金融不安が再び囁かれるヨーロッパであるが、明るいニュースとして伝えていた。
暗い二ユースであるが、英BBCが、アイルランド中央銀行が、アングロ・アイリッシュ銀行含む3行への救済費用が4億ポンド、GDPのおよそ1/3を占める。同国経済相は「放置すれば国全体が破たんするから救済に踏み切った」と危機感を露わにしていた。不動産バブルが崩壊したあと、アイルランドは欧州金融危機の引き金を引いた。火種をいまだ残していることを改めて印象付けた。
スペインTVAは、米ムーディーズが、スペイン国債の格付けを最高ランクAaaから1段階下のAa1へ引き下げた。これに対して同国財務相が、[21ランクある格付けから1段階下げたのみだ。全く心配していない」と胸を張る映像を流していた。スペインでは厳しい財政削減に抗議してゼネストが繰り返されている。アイルランド、ギリシャと共にスペインに対して目が離せない。
香港ATVは、米下院が圧倒的多数で、中国の人民元を標的にした法案を可決した。切り上げないと、中国品に対して米国は相殺関税を賦課するという内容だ。これに対して、中国はWTOルール違反だ、と抗議した。ただ、11月2日の中間選挙後の上院では否決される見込みだと伝えていた。米国も中国も落とし所をわきまえ、「戦争」は回避している。
テレビ東京の「モーニングサテライト」では、人民元制度改革以降、約2.2%上げていたが、30日は、1ドル=6.6912元へ小幅下げたと解説していた。米法案では人民元は20%割安と指摘された。しかし、なお30~40%割安との見方が多い。
米ブルームバーグは、「30日のNYダウが前日比47ドル安、10,788ドルで取引を終えた。新規失業保険申請件数が減った。シカゴ購買部景況指数が予想外に良かったことを好感して100ドル以上上げる場面もあった。しかし、9月相場全体を通してみれば、上げ幅は71年振りに高い。気にしていない」という見方を紹介していた。
一方、近着の二ュ―ズウイーク誌日本版は、「尖閣危機は日本の好機だ」と題して、「日本が地域外交で指導力を発揮するチャンスだ。11月には横浜でAPECが開催される。EAS(東アジアサミット)に米国を参加させることに日本は成功した。」と米シンクタンクのダン・トワイ二ング氏が、日本よ元気を出せ、とエ―ルを送っていた。
同誌は「イギリス経済は死ななかった」と題して、「英国は古臭い人間の国でない。」、「意外に強力な製造部門」、「英国債は高いコストの短期国債への依存度が低いから、市場の気まぐれに振り回されにくい」、「目の前には問題を抱えているが、もうおしまいと思われる国でない」とウイリアム・アンダーヒル記者が書いていた。
世界にはさまざまな国がある。さまざまな人種がいる。さまざまな見方がある。その中で、日本ほど恵まれた国はないことに思いを新たにしたらどうか。日本人だけで顔を合わせているとどうしても内向きになりがちだ。秋晴れの元、ここは深呼吸一番、今日も一日、元気を出して頑張ろう。(了)