相楽園美術作品展表彰式風景
江嵜企画代表・Ken
相楽園で第45回60歳からのデビュー美術作品展(神戸市、神戸市老人クラブ連合会など主催)表彰式が28日午後1時半から開かれ出席した。会場の様子をスケッチした。
主催者代表挨拶のあと、日本画、洋画、彫刻、陶芸、書、写真の順で、金、銀、銅、努力賞がそれぞれの部門の入賞者に渡された。日本画部門努力賞4名の中に幸運にも筆者も入れていただいた。
応募資格は神戸市在住の60歳以上である。今回は202名が応募した。選に漏れた人の中で会場での投票で選ばれた3名を加えて44名が表彰されたと主催者側から説明があった。選に漏れた方の絵にも、年齢を想像出来ない多くの力作が見られた。会期中、知人、友人などご多用の中、会場までお運びいただき、過分の感想などをメールや手紙で頂戴した。この場を借りて御礼申し上げる次第である。
表彰状を受け取る後ろ姿を拝見していると皆さん堂々としておられた。特に背筋がしゃんとしている。70,80にはとても見えない。ごく稀に、例えば洋画部門で金賞を受賞された方はご家族の介護で車いすだったが、がっしりとした体格で、氏の気合十分の表情が特に印象に残った。
今回、筆者の「白木蓮」の絵に「いのち」という題を付けた。花を描きながら花から「いのち」の素晴らしさを日々教えられているからである。野球で言えば現在の年齢72歳はまだ7回表である。亡父は90で天寿を全うしたが、震災の後も森田りえ子教室で2年間、日本画を学んでいた。
今回の「努力賞」受賞は、かねてからの目標である80歳での個展開催を目指して、これからも努力せよとの励ましと受け止め、精進したいと思っている。(了)