ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

「中国はなぜ横暴か」(ニューズウイーク日本版最新号)(学校で教えてくれない経済学)

2010-10-06 17:04:04 | 経済学
「中国はなぜ横暴か」のタイトルで、二ユーズウイーク(NW)日本版が、「大国化した自信の表れか?体制不安の裏返しか?」と問題提起し、「権益を脅かす者には牙をむく」と、ジョシュア・カランジック(米外交評議会研究員)、長岡義博(NW誌記者)、アイザック・ストーン・フィッシュ(北京特派員)が問題点を解説していた。

一方、ベルギー、ブリュッセルで開かれたASEM(アジアヨーロッパ会議)では、「中国の存在感が際立っていた。日本との会談を歓迎する声が多かった」と、今朝の「おはよう世界」が、フランス、韓国などのテレビ局の放送を紹介していた。

フランス・アンテン・ドゥ―は、中国のギリシャ国債買いの動きについいて、「中国には下心があるのはわかっている。しかし、ヨーロッパにはいま金がない。中国は、ギリシャに「酸素」を送った」と解説していた。

ドイツZDFは、「ASEM会議で、人権問題も人民元切り上げもほとんどふれられなかった。中国は自信に満ちていた。」と比較的好意的に報道していた。

香港ATVは、「菅首相と温家宝首相は、25分間、廊下で会談し、両者の言い分を述べ合った。これはG7,APEC、G20を相次ぎ控えて、中国は「(日本と会っておくことは)良いきっかけになる」との判断が中国側に働いたのだろう。」と解説していた。

一方、ブルームバーグは、「5日のNY株式市場は、米ISM非製造業指数が予想以上に良かった。日銀が事実上ゼロ金利に踏み込んだことを好材料に、NYダウは、前日比193ドル高、10,944ドルで取引を終えた。」と伝えた。

「おはよう世界」(経済情報)に出演したみずほコーポレート銀行の柳原秀俊氏は「米国の追加の金融緩和の思惑からドル全面安の展開となった。対円で一時ドル82.96円もあった。ドル先安見込みから、NY金先物相場は1,341.50ドルの史上最高値を更新した。」と解説していた。

テレビ東京の番組に出たJPモルガンの佐々木融氏は「G7を控えて、日本は為替介入をやりづらい。9月の米雇用統計次第だが、ドル安基調は継続する」と解説していた。日銀の実質ゼロ金利はそこまでやるまいとみていたマ―ケットにはサプライズだったとの見方は多い。

ただ、この期に及んでも「円安」に対する期待感が日本では消えない。日銀のゼロ金利政策も、0.1%が「0~0.1%」に修正されたにすぎない。アメリカでは、債券市場へ資金が流れた結果、10年物国債の利回りは再び2.45%台へ低下した。米国の金利低下が進めば日本の利下げは帳消しだろう。

ECBは、アイルランド懸念から、国債買い入れを増やすことを決めたと5日付けのWSJ紙が伝えていた。米国、ECBに、日本も金融緩和の色彩を鮮明に出してきた。日銀の利下げによって、米FRBは金融緩和がやり易くなった。

いよいよペーパーマネーが溢れかえってくる。5日の英フィナンシャルタイムズ紙の電子版で、一部資産家はトン単位で金を買っているいると名前入りで紹介していた。金、プラチナ、銀の価値が上がって値上がりしているのではない。ペーパーマネーには価値はないとみた、「水鳥」が「餌場」をシフトしているにすぎない。

温家宝首相も鳥と同じだと言えばお叱りを受けそうだが、オバマさんもバ―ナンキさんも所詮おなじ穴の狢であろう。自らが餌にありつけなければ生きられないと見れば簡単に「豹変」する。

25分間の日中首脳会談が、その間の事情を分かりやすく教えている。日本の政治家も水鳥にならって、もっとしたたかに生きて欲しい。(了)

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災害は忘れたころにやってくる(スケッチ&コメント)

2010-10-06 12:56:30 | スケッチ


10周年記念、「秋のフェスティバル講演会」

江嵜企画代表・Ken



「六甲山は、断層で隆起して出来た。」「100万年前には六甲山はなかった。」「コミスタこうべ」(神戸市生涯学習支援センター)10周年記念、「秋のフェスティバル講演会」で、放送大学客員教授、田結庄良昭氏から話を聞くことが出来、幸いだった。

「六甲山は頂上近くに平坦面が見られる奇妙な形をしている。頂上に日本最初の六甲ゴルフ場が作られたのもそのためです。」「生駒山、比良山も同じで、中生代白亜紀(7、8千万年前)の花崗岩から主に出来ています。」

「六甲山地は、100万年前から、海洋プレートの大陸プレートへの沈み込みにより東西方向に圧縮され、逆断層の動きが盛んで、約750Mも隆起しました。山頂の平坦面はかっては平原(約200M)だったところです。」

「近畿地方は、圧縮により、アコ―ディオン状に上昇するところ(六甲山、生駒山、大和高原、鈴鹿山脈)と沈降部(大阪湾、奈良盆地、伊賀上野盆地、伊勢湾)が交互に位置しています。」と話ははじまった。

午後2時から3時半までがあっという間に過ぎた。「15年前の阪神・淡路大震災も、昭和13年と同42年の大水害も起こるべくして起こった。今一番心配なのは、42年当時の規模の集中豪雨があれば、大規模な斜面崩壊が起こる。」と指摘された。

「神戸市には、急傾斜地崩壊危険区域(崖の高さ5M,崖の傾斜30度以上、崖下に5戸以上の家屋がある斜面)が830個所ある。[復興]を錦の御旗に、開発は進んでいる。標高340Mに家が建てられている。県知事の許認可が必要にも関わらず、建築許可が安易に出されている。」といった指摘まであった。

「地震の心配も消えていない。15年前の地震では、六甲山地周辺の断層は動いていないので再び地震の起こる可能性がある。南海・東南海地震の怖れがある。大阪湾の表層は約6000万年前の軟弱な粘土層で出来ています。六甲アイランドも予想をはるか超える早さで沈下しています。」と話は続いた。

「神戸市でも多くの学校、施設が倒壊した。その多くが昔、谷だったり池だったりしたところです。家をこれから建てられる人は十分調べる必要がある」と指摘された。

神戸では二度と地震は起こらないと豪語している人が結構多い。地震を知らない人も増えた。神戸に大水害があったこともほとんど知らない。オオカミ少年になる必要はないが、マスコミ関係者の皆さんも、いずれまた来るであろう災害に備えて市民の啓蒙にも力を注いで欲しい。

会場の様子をいつものようにスケッチした。(了

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