ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ドルの弱体化は、米国の弱体化:歴史学者ポール・ケネディ(18日読売朝刊)

2010-10-18 19:30:21 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)





「ドルの弱体化を望むのかー通貨と国力」と題して、歴史学者のポール・ケネディ氏が、「地球を読む」(18日付け読売朝刊)に、「ドルの弱体化は、米国の弱体化である。ドルが弱まれば弱まるほど、つまり他の通貨の価値が高まれば高まるほど、米国の国際的重みは減少する。」と書いていた。

同窓のAさんから今朝もらったメールに「円高ではないドル安だと書くマスコミが最近増えて来た。さる週刊誌には為替介入は国民の税金をドブに捨てるようなものだと書いていた。」と教えてくれた。日本では「円高は悪、円安は善」が依然として主流である。筆者は、性懲りもなく、自国通貨の価値が上がって、悲しむ人間の気がしれないと書いてきた。人間、一端刷り込まれるとなかなか改まらない。特に、日本人にその傾向がひどいようだ。

一方、14日付けのWSJ紙日本版に、フリージャーナリスト、肥田美佐子氏が、「コロンビア大、オハロラン教授が見る「通貨戦争」のリスク」と題する同教授との一問一答の中で、「量的緩和(低金利政策)は、ある時点を超えると、機能しなくなる。余ったマネーの大半は、新興国へ流れ、資産バブルをもたらす。」と語ったと紹介していた。チリでの落盤事故も、投機マネーの乱入で急騰した資源バブルの犠牲者かもしれない。

低金利の長期化でコストをカバー出来ない金融機関による、貸し渋り、貸しはがしが日本でも、起こった。オハロラン教授は、「ゼロ金利の長期化で、多くの金融機関がコストをカバーできなくなってきている。肝心の米中小企業に対する貸出し姿勢が益々シビアになる。その結果、景気回復は益々遅れるだろう。」と指摘していた。

ケネディ教授に話を戻す。「オバマ大統領は、良かれと思って、人民元切り上げ、つまり人民元強化を中国に求めている。人民元が上がれば一部の米企業には利益が出る。だが、米国の経済全体が受ける恩恵は、はるかに小さい。」と指摘している。

そのまま日本に当てはまる。特に日本は資源の99%を海外からの輸入に依存している。ドル安がこの先さらに進めば、国際相場急騰は加速化するだろう。通貨価値低下(円安)が進めば進むほど、日本は割高な値段で海外から食糧含む資源を調達しなければならない。

ケネディ教授は「人民元を切り上げれば、ドルの弱体化はますます進む。これを見て、アジアやアフリカ、中南米の各国政府は、保有外貨のドル離れに着手するだろう。だが、目下のところ、米国政府と米連邦準備制度理事会は、聞く耳を持っていないらしい。経済をさらに刺激し、ドルをさらに刷り増しするつもりのようだ。」と指摘していた。

お金は血液に例えられる。栄養価の乏しい血液(通貨安政策)に騙されてはなるまい。(了)

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日本画家・猪熊佳子さんの個展開催のご案内

2010-10-18 10:10:40 | スケッチ
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                                        「煌めく森」SM 猪熊佳子




スケッチ&コメントをご寄稿頂いているKenさんからのご寄稿です。

≪Kenさんの師匠、日本画家、猪熊佳子さんの個展が京都、一心堂・画廊で開催されます。お時間許せばお運びいただければありがたい。≫





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菊の花(スケッチ&コメント)

2010-10-18 04:57:43 | スケッチ



菊の花

江嵜企画代表・Ken



神戸三宮のお馴染のフラワーショップ「潤」を尋ねた。菊のシーズン到来で、いろいろな種類の菊が店頭に並んでいた。「私を描いてよ」、とウインクしてきた花があった。

色は渋みのあるえんじ色だったが、花全体がはつらつとしており、勢いを感じた。自宅に持ち帰り、花の気持に負けないように、一気に筆を走らせた。気持ちで負けると絵自体に勢いが出ないからこわい。(了)

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