ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ハンデ切り下げ競争をしていてはゲームにならない(学校で教えてくれない経済学)

2010-10-12 09:58:23 | 経済学
「人民元の価値を急激に切り上げろと言う要求は、スロー効果の漢方治療に魔法の処方を求めるようなものだ」と周小川人民銀行総裁はワシントンで開かれたIMF総会での関連セミナーで語ったと伝えるロイター電を11日付けのCNBC電子版が紹介していた。

周総裁は「最近の為替論議は、一晩で病気を治す薬を探すようなものだ。中国の処方は、10種類の薬草を混ぜ、一晩以上時間をかけてゆっくり治療する。西側は西側の医者を信頼 する。中国は中国の医者を信頼する」と語った、と紹介していた。

周総裁は「中国は国内に、包括的問題を抱えている。その中には、消費、社会保証制度の改善、農村への投資が含まれる。これらの措置は、中国の経常黒字を妥当な水準まで下げることを中国が望んでいることを示している」と話した。

「先進国と中国を含む開発途上国との間に、世界的インバランスを解消する点では、大きな差はないようにみえる。西側は為替で調整しようとする。中国は国内需要を伸ばそうとする。その点でまず差がある。改善のペースで西側と中国に見方の差がある。」と周総裁は話したとCNBCはロイター電を紹介していた。

漢方と西洋医学にはそれぞれの良さがあることはかねてからよく知られている。日本でも西洋医学を学んだお医者さんが漢方の長所を取り入れ、多くの成果を上げている。一方、漢方のお医者さんの中でも、西洋医学の長所を取り入れて治療に生かしておられると聞く。

門外漢の戯言と叱られそうだが、全てはケース・バイケースであろう。手遅れの患者を担ぎ込まれれば漢方もお手上げだろう。漢方はからだ全体を考えながら治療する。西洋医学は痛み個所に限定して集中的に『点』を攻撃して治療するケースが多いように感じられる。

子供の成績に差がありすぎるクラスを持たされた先生は教え難いだろう。G7が力を持っていた時代は、1985年のプラザ合意のように、アメリカがリードして、日本が追随する形で、よしあし別にしてそれなりの成果が上がった。日本は苦しみながらも円高を乗切った。

現代はG7の力が急速に低下した。一方、中国、インド、ブラジルなどの新興国が力を付けて来た。G7にかぎらずIMFも機能不全に陥っていることを今回の一連のワシントンDCでの会議でも露呈した。傷口を投機資金が狙うから一層、病気を治り難くさせている。

問題は日本である。日本では円高が悪、円安は善が通り相場となっている。為替レートはゴルフに例えればハンデである。お互いが実力を無視してハンデ切り下げ競争をすればゲーム自体が成り立たない。少ないハンデで難局を凌ぐ知恵をお互い出し合って欲しい。(了)

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