ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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実際に寒波に襲われないとピンとこない、量的緩和(QE),ドル安政策も同じだろう

2010-10-26 09:25:03 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


実際に寒くなってみないと、1000年に一度の寒波がロシアを襲うと、専門家に言われてもピンとこない。今朝のNHK・BS「おはよう世界」紹介のロシアRTRが、ロシア中東部は既に寒波に襲われ暖房機器が不十分な老人ホームが震え上がっている様子を伝えた。

インドネシアのムラピ火山がいつ噴火してもおかしくないと香港ATVが伝えていた。1930年(1,300人死亡),94年(火砕流被害)、2006年噴火では、スマトラ沖地震が起きた。地震と火山噴火との因果関係は不確かだが地震国日本もムラピ火山の動きは無視出来まい。

フランスF2が、年金支給年齢引き上げ反対デモの余波で交通が渋滞していると伝え、ガソリンスタンドは長蛇の列。街中でガス欠で立ち往生している様子を伝えていた。ガソリンスタンドの値段の看板がちらっと写っていた。レギュラ―ガソリンリッター1.60ユーロと出ていた。25日のNY外国為替では1ユーロ=112円で計算すると約180円である。

週末のG20では、為替政策について具体的な成果が出なかったことが外国為替市場を見ればよくわかる。人民元切り上げは進まないがドルの垂れ流しは続くとマーケットは読んだ。ドルは一時、1ドル=80.43円まで売られたと「おはよう世界」で紹介していた。

今朝のテレビ東京の番組で、大手の日本企業が1ドル=70円の為替を想定していたことがドル売り・円買いを刺激していると解説していた。一端1ドル=80円を突破してしまうと当面底が抜けた状態になる。鬼の首を取ったようにマスコミ総動員で大騒ぎになるだろう。

先週後半にかけて、NY金先物相場もG20の様子見で利益確定の売りが出ていた。ところが、G20の結果を見て、買い戻しが入り、3日ぶりにトロイオンス13.90ドル高、1,338.30ドルと「おはよう世界」(経済情報)で紹介していた。この日は金だけでなく銀、プラチナに加え銅、スズ、原油さらに穀物商品市場全般に買い戻されたとCNBCが解説していた。

金が値上がりしているのではない。ドルが下げている。この日のNYダウは先週末比31ドル高、11,164ドルで取引を終えた。円ベースで見れば値下がりしている。日本株は先週末比値下がり(ドルベースで値上がり)した。ドルの値下がり(日本円の値打ちが上がる)を冷静に判断する機運が日本で生まれない限り悲観論は日本から姿を消さないだろう。

25日のWSJ紙日本版に「悪銭はなぜ身につかないのか」のタイトルで、ジョゼフ・スティブリッツ記者が「米国は通貨安競争に勝ったとしても、資産効果は少ない。むしろ世界的にボラティと通貨戦争が誘発され、金融が一段と寸断される。米国は他国(米国の輸出先)の犠牲の上に成り立っている。量的緩和(QE)政策は米国に余りにもリスクが高い」と書いていた。現実に寒波に襲われないと人間は自覚しない。ドル安も同じだろう。(了)

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