ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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外国語に翻訳出来ないような日本語を使わないで欲しい、日本風聞被害、世界で広がる

2011-04-07 09:58:12 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



「ひさしぶりの明るいニュースです」という言葉でドイツZDFが「フクシマ原発で汚染水の流失が止まりました。」と伝えるニュースをNHK/BS「ワールドWaveMorning」が今朝6時の番組冒頭で紹介していた。一方、ロシアRTRは「フクシマ原発で新たに水素爆発の危険性が出て来た。対策は進んでいない。」と警戒的に日本での原発の影響をフクシマ原発から15キロ地点から記者がレポートする様子を紹介していた。

世界のメディアでは日本の放射能汚染については、警戒的なニュースの方が依然として多い。韓国KBSは「雨の予報だが、放射能が心配だ。放射能よけに傘をさした方がいい。」と語る女性の姿を写していた。中国中央テレビは台湾での話として「日本のサンマが放射能汚染で心配だ。日本向けサンマの輸出が増えるだろう。サンマの値段は震災前トン45ドルが現在60ドル台まで跳ね上がっている。」と台湾にビズネスチャンス到来といった視点で報じていた。

ワールドWaveの「世界の扉」コーナーに日本在住31年、東北での生活も長い、テレビラジオで日本でもお馴染のダニエル・カールさんが出演、①在日外国人に対する緊急情報を送る体制の充実、②日本からの世界への発信力強化、③感情論には冷静に、と呼びかけた。ご自身で、ツィタ―通信やUチューブでも発信している。氏は、日本政府が外国人に対する記者発表をはじめたのは3月21日で遅すぎた。在日外国人には英語圏に限らない。中国語、ハングルなどでの説明も必要だと指摘しておられた。

近着の二ュ―ズウイーク(NW)誌日本版は「3.11、語られない真実」の大見出しで、東日本大震災の中で身元確認の現場で活躍する歯科法医学専門の斎藤久子医師との密着取材の様子を詳しく報じていた。今回は特に遺体の損傷が激しい。DNA鑑定も完璧でない。歯科医院のカルテとの照合で多くの方の身元が確認された。ただ、「カルテ喪失」のリスクには備えが必要だと指摘していた。

NW誌は別ページで「フクシマ差別」が始まったと書き、福島に住んでいて、東京の避難先に引っ越して来た子供たちが、いじめにあっている」と厳しい現実をレポートしていた。「東電バッシングが生む「二次災害」」というテーマで「現実問題、東電は他で代替できない。電力会社として存続可能だ。冷静に判断すべきだ」と指摘する記事も掲載していた。東電の株価は震災前の6分の1のレベルまで値下がりしている。

今朝の「ワールドWave」に戻す。元イタリア大使で現在、日本英語交流連盟の英正道氏は、外国人、特に欧州大陸の人には25年前のチエルノブイリのトラウマがある。そのためにも日本のメディアがちゃんと説明すべきだ。外国にはコミニュケ―ション(情報伝達)を専門に訓練する機関がある。日本の公的機関や企業でもスポークスマン的存在の人をもっと育てる必要があると指摘しておられた。

一方、6日のNYダウは米企業業績期待から前日比32ドル高、12,426ドルで取引を終えた。NY外国為替市場では、ECBの利上げ期待からユーロが買われ、1ユーロ=1.4330ドルまで値上がりした。対円では1ユーロ=122.45円、1ドル=85.47円と円が売られた。特に対豪ドルでは、1豪ドル=89.22円まで円売りが目立つ。円売りの流れはゼロ金利政策を日本が続けるか限り収まらないであろう。東日本大震災、特にフクシマ原発問題解決に向けた日本政府の明確なメッセージが待たれてならない。

先日、奈良を訪れた。外国人の姿をほとんど見かけなかった。世界は日本発のニュースを耳をダンボにして聞いている。少なくとも公の立場におられる方は、英語に限らない、外国語に翻訳出来ない日本語を使わないよう努力して話したり、書いたりしていただきたい。(了)

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