オダマキ
江嵜企画代表・Ken
チューリップの次は私の出番よ、と言わんばかりに、オダマキが一斉に花を付け始めた。昨年、フラワーショップ「潤」で買ったものを、鉢から出して、例の震災のあとの更地に地植えしていた花である。
白、赤、黄色の順番に、時間差を付けて、球根を植えていたチューリップが、ロ―テ―ションどおりに咲いたあと、白から順番に花が散り、今は、赤が少しと黄色がほぼ満開だが、これも一両日で全て花を落としてしまうだろう。
4月に入ってから水仙がつぼみをつけた思っていたら、いつの間にか、咲き始めている。鬼ユリが芽吹いてきた。キキョウも小さく顔を出した。冬の間も花を咲かせてくれたガーベラだったが、模様がえして、新しい花を付けている。昨年、枝を思い切り切り落としたむくげと芙蓉も枝の先々に小さな芽を付け始めている。
昨年、おびただしい種を地上に落とした朝顔も一つ、二つと芽を出してきた。テッセンがこのところ俄然ピッチを上げて、枝を伸ばし始めたのが特に目につく。早くも小さなつぼみを一杯付けており、開花が今から楽しみでならない。
横道にそれた。ヤフーでオダマキを検索した。花のように見えるのは、実は萼(がく)で、筒状に見えるものが花弁(はなびら)、萼のうしろに、距(きょ)が角のように突き出していると書いてあった。
葉っぱは、細く、長く伸びた軸の下に、三枚が重なって、びっしりついている。これを三出複葉(さんしゅつふくよう)と呼ぶと書いてあった。
オダマキは、ミヤマオダマキを園芸化したもので、日本では単にオダマキと言うとこの種をさす。ミヤマオダマキは、日本の高山地帯に分布する野生型で、草丈は20センチ、ミヤマを漢字で書くと「深山」ですと書いてあった。
セイヨウオダマキというのもある。背丈は50~60センチで、ヨーロッパからシベリアにかけて分布している。今回スケッチしたオダマキは、20センチあるかなしかの背丈なので、ミヤマオダマキと思われる。
花をスケッチしていると何もかも忘れる。花に水をやっていると声をかけてくれる人が結構多い。今年はチユ―リップが人気一番だった。色が鮮やかなことと子供の時からチューリップには親しみがあるからだろう。
ご精が出ますね、と声を掛けられては、逆に元気をもらっている。日々、花さん、ありがとう、と感謝している次第である。(了)