(学校で教えてくれない経済学)
“Japan’sCrisisBolstersItsMilitry”とうタイトルの記事が2日付けのWSJ紙に出ていた。今回の東日本大震災のあと災害地での自衛隊の活躍が、国民の共感を呼んでいる。「今まで自衛隊は戦争のためにいると思っていた。彼らはここで我々日本人を助けてくれることがわかった」と語るYumaTakahashiと名乗る陸前高田の17歳の高校生の声を紹介していた。
今回自衛隊は、米軍と共同で大規模な上空からの遺体捜索を実施した。今後日米の共同作戦は増えるだろう。自衛隊は、被災者に水を供給し、彼らの衣類を洗濯までした。瓦礫を撤去し、死体さえ洗った。在ワシントン、米シンクタンク、ワシントン戦略研究センター、日本問題専門家MitchelGreen氏は「東電は国民に厳しく批判された。その中で自衛隊は格別の実績を残した機関の一つである」と語ったと紹介していた。
この記事は、PatrickBarta,GordonFairclough,ChesterDawson3人の記者連名でまとめている。24万の自衛隊員の約10万6000人が災害救援活動に参加した。第二次世界大戦後最大の規模である。今回の自衛隊の活躍によって、今後、自衛隊の海外活動に際しても支持が高まる。もし災害復活動が失敗すれば、今後の自衛隊の評価は大きく損なはれるからだ、と書いていた。
「16年前の神戸の震災時、自衛隊が初期対応で全く機能しなかった。その反省を受けて、震災直後から自衛隊が積極的に投入された。自衛隊は国内規則に縛られ、都市での自衛隊の表だった活動が差し控えられた」と2日付けのWSJ紙は書いている。
阪神青木駅近くに伊丹駐屯部隊の自衛隊員が震災翌日既に集まっていた。ところが、彼らはまるで檻の中に閉じ込められた動物のようだった。何も出来ないまま我々被災者を傍観していた。当時、特に避難所の状況は悲惨だった。被災者は遺体と数日同居した。一番ひどかったのは糞尿問題である。
バス、トイレ対策がプライバシー問題も絡み災害時にいかに大事であるかについてマスコミも目をそらした。当時、自衛隊がやるべき仕事はいくらでもあった。水の供給はもちろんだが、糞尿問題処理、遺体搬送などもその一つだった。村山首相は全く動かなかった。あの時厳しく批判されたことが反省材料となり、今回の自衛隊の予想外の迅速かつ大量の部隊派遣となったことは十分想像できる。
今回の日本の自衛隊の活躍で、自衛隊は存在感を高めた。北朝鮮問題、尖閣問題で自衛隊見直しは進みつつある。日本の政治家は、自衛隊をArmy(軍隊)とかNavy(海軍)と呼ぶことを躊躇して来た。国民の自衛隊への認識も変わる可能性があるとどちらかと言えば警戒的に2日のWSJ紙は記事をまとめていた。
菅首相が2日、被災地を訪れた。2日付けの読売夕刊一面に、無職佐藤晴子さん(72)は「今、総理に避難所に来てもらっても何も変わらない。国には元々期待していません」と語ったと書いていた。当の記事には自衛隊の活躍にはふれていない。しかし、WSJ紙に紹介されたような、せめてもの自衛隊の目の前の活躍で多くの被災者は救われたに違いない。(了)
“Japan’sCrisisBolstersItsMilitry”とうタイトルの記事が2日付けのWSJ紙に出ていた。今回の東日本大震災のあと災害地での自衛隊の活躍が、国民の共感を呼んでいる。「今まで自衛隊は戦争のためにいると思っていた。彼らはここで我々日本人を助けてくれることがわかった」と語るYumaTakahashiと名乗る陸前高田の17歳の高校生の声を紹介していた。
今回自衛隊は、米軍と共同で大規模な上空からの遺体捜索を実施した。今後日米の共同作戦は増えるだろう。自衛隊は、被災者に水を供給し、彼らの衣類を洗濯までした。瓦礫を撤去し、死体さえ洗った。在ワシントン、米シンクタンク、ワシントン戦略研究センター、日本問題専門家MitchelGreen氏は「東電は国民に厳しく批判された。その中で自衛隊は格別の実績を残した機関の一つである」と語ったと紹介していた。
この記事は、PatrickBarta,GordonFairclough,ChesterDawson3人の記者連名でまとめている。24万の自衛隊員の約10万6000人が災害救援活動に参加した。第二次世界大戦後最大の規模である。今回の自衛隊の活躍によって、今後、自衛隊の海外活動に際しても支持が高まる。もし災害復活動が失敗すれば、今後の自衛隊の評価は大きく損なはれるからだ、と書いていた。
「16年前の神戸の震災時、自衛隊が初期対応で全く機能しなかった。その反省を受けて、震災直後から自衛隊が積極的に投入された。自衛隊は国内規則に縛られ、都市での自衛隊の表だった活動が差し控えられた」と2日付けのWSJ紙は書いている。
阪神青木駅近くに伊丹駐屯部隊の自衛隊員が震災翌日既に集まっていた。ところが、彼らはまるで檻の中に閉じ込められた動物のようだった。何も出来ないまま我々被災者を傍観していた。当時、特に避難所の状況は悲惨だった。被災者は遺体と数日同居した。一番ひどかったのは糞尿問題である。
バス、トイレ対策がプライバシー問題も絡み災害時にいかに大事であるかについてマスコミも目をそらした。当時、自衛隊がやるべき仕事はいくらでもあった。水の供給はもちろんだが、糞尿問題処理、遺体搬送などもその一つだった。村山首相は全く動かなかった。あの時厳しく批判されたことが反省材料となり、今回の自衛隊の予想外の迅速かつ大量の部隊派遣となったことは十分想像できる。
今回の日本の自衛隊の活躍で、自衛隊は存在感を高めた。北朝鮮問題、尖閣問題で自衛隊見直しは進みつつある。日本の政治家は、自衛隊をArmy(軍隊)とかNavy(海軍)と呼ぶことを躊躇して来た。国民の自衛隊への認識も変わる可能性があるとどちらかと言えば警戒的に2日のWSJ紙は記事をまとめていた。
菅首相が2日、被災地を訪れた。2日付けの読売夕刊一面に、無職佐藤晴子さん(72)は「今、総理に避難所に来てもらっても何も変わらない。国には元々期待していません」と語ったと書いていた。当の記事には自衛隊の活躍にはふれていない。しかし、WSJ紙に紹介されたような、せめてもの自衛隊の目の前の活躍で多くの被災者は救われたに違いない。(了)