ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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米ドルを食べたくない人が世界中で増えて来た、食欲は健康の重要なバロメーター

2011-04-25 07:10:29 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



経済とからだの健康には共通点が多いと常々思っている。快眠・快便は健康の秘訣とよく言うが、睡眠が十分取れていないときや、お通じが今ひとつのときは警戒警報であろう。それは経済でも同じである。特に今回のように大きな災害に見舞われた時は、からだにも経済にも影響が出易い。

からだの調子が良い時は、概して良く食べる。逆に、食べたくないときは無理して食べないで、そのまま寝るように心がけている。子供の時から寝が足らないと、すぐにぐずる子供だったと母がよく話していた。寝る子は育つ親助けとは昔のひとは良く言ったものだ。

毎日、フクシマの名前が新聞、ラジオ、テレビに出ない日はない。知らなくてもいい話までいろいろ教えてくれる。こう言う時は花を見ていると心が和む。昨日ガーベラの花を見た。神戸にもひとしきり雨が降ったので、元気をもらったのであろう、嬉しそうに咲いていた。嫌な雨だなと思うか、干天に慈雨と思うかは人それぞれであろうが、花も喜んでいるな、と思う方が、なにかと回転がよく効くような気がする。

回転と言えば、頭の回転がいいとか悪いとかなどと使うが、所詮、血液の流れが決めるとよく言われる。気分が滅入っている時はどうしても血液の流れが悪くなる。美しい物を見たり、物事を明るく捉えると血液が脳に流れやすくなり、脳も喜ぶらしい。脳が喜ぶと血液の流れがよくなる。今は災害時ということで、自粛ム―ドを口に出す人が結構いるが、なにごとも度が過ぎると病気になる。

いきなり経済の話で恐縮だが、原油・為替・金利の3点セットで長年、経済を観察している。このところ原油相場が上がりたがっているのがよく分かる。原油を食べたがっている人が増えているのであろう。いつの間にかバレル110ドルを超えた。原発に対する拒否反応が米国でも強まりを見せている。原油輸入大国の日本が、原油生焚で電気を起こす火力発電を増やさざるを得ないとの思惑も原油に先高感を醸成している。

一方、為替の世界ではドルが一貫して売られている。ドルに食欲がわかないのである。23日付けのWSJ紙を読んでいたらリーマンショックの2008年秋の水準まで、ドルの通貨バスケットに対する指数が、年の初めの85前後から70近くまで低下して来ていると出ていた。最低血圧が85だったひとが70近くまで下がって来たと見れば分かり易い。しかも、その下がり方がこのところきつい。血圧に限らず、からだの急な変調は、警戒警報であろう。

為替はそれぞれの国の経済の地力を意味する、俗に言うファンダメンタルズを反映するが、最近は金利水準により敏感に反応している。今週、水曜日に開かれる予定の米FOMC(公開市場委員会)では、バ―ナンキFRB議長は金利据え置き、金融緩和継続を示唆するだろうとの思惑から、ドルがその他通貨に対して売られ易い環境が今週も続くだろうと先のWSJ紙が書いていた。先日、中国海南島で開かれたBRICS5ケ国の会合でもドルを使わずにそれぞれの自国通貨での貿易を拡大することを決めた。米ドル離れを象徴する動きのひとつであった。

米ドルを食べたくない人が世界中で増えつつあることだけは確かなようだ。食欲も血圧同様に健康の重要なバロメーターの一つだから、要注意だろう。(了)

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