ガ―べラ
江嵜企画代表・Ken
最近神戸は不安定な天気が続いている。昨日の朝などは朝8時前に回りが急に暗くなったと思う間もなくいきなり雷とともに土砂降りの雨となった。
ざっと降って、後、ぱっと止んだ。通り雨だったのだろう。
日本の気候も大陸的になったのか。東北で竜巻が起こり、被害が出たとテレビが伝えていた。
自然は物知りだが、地震の影響で、大気も海底もおかしくなっているのかもしれない。
三陸沖ではマグロがとれるが、カツオがさっぱり獲れないと漁師さんが話す映像を流していた。
16年前、神戸の震災の前の年、里のシュロが異常に種を落とした。
年が明けた1月17日、地震が神戸を襲った。その時更地になった、阪神青木駅前に出かけ、前日、描いてくれと言っていたガーベラをスケッチした。
先日、ご精が出ますね、と声をかけてくれたご婦人が、この日も、声をかけて来た。
ガーベラが描いてくれ、と言うので、自宅のある住吉から出て来たと話した。
当のご婦人は、家で小鳥を飼っていると話を始めた。
一人暮らしなので鳥と毎日話をしている。鳥は賢いと、こちらがガーベラに夢中になっているのも委細構わず話を続けた。
近くの喫茶店にほぼ日参している。人の話を聞く人はまずいない。
それは花も鳥もみんな同じで、自分の話を聞いて欲しいと、待っているのかもしれない。
義捐金も大事だが、災害に遭った人たちに、一番のご馳走は被災者の話を親身になってじっくり聞くことだろうと思っている。
カウンセラーという職業がある。人に話を聞いてもらうだけで特に心の病気はほとんど解決するのではないかとさえ勝手に想像している。
ガーベラを描いていたら昨年種を落とした朝顔がそここに芽を出していることに気付いた。
小砂利に間にクロ―バも芽を出している。
花の季節いよいよ到来で、スケッチの方も俄然、忙しくなりそうだ。(了)