ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

バ―ナンキ発言受けてNYダウ95ドル高、バ―ナンキ議長、大震災で日本人の対応に感銘を受けたと発言

2011-04-28 09:12:50 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



バ―ナンキ米FRB議長は「過去の経験と分析の結果、6月末に、金融量的緩和政策を終えても、米国経済に大きな影響を与える可能性は低い」と語った、と米ブルームバーグニュ―スが伝える画面を、28日朝のNHK/BS「ワールドWaveMorning」が紹介していた。27日のNYダウはバ―ナンキ発言の後、上げ幅を拡大、前日比95ドル高、12,690ドル、特にハイテク株が多いナスダック株価指数の上昇が目立った。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した米みずほ証券、大宮弘幸氏は「米FRB議長発言、米経済が緩やかながら拡大、インフレ率も安定が続くことが確認されたことから株価は堅調に推移した。NY外国為替市場では、ドルが対ユーロで大きく下げた。原油在庫は増加したがバレル112.76ドルで取引された。特にガソリン在庫が10週連続で減少、ガソリン相場が2008年7月以来の高値をつけた。個人消費への影響が懸念される。」などと解説していた。

一方、テレビ東京系の「モーニングサテライト」に出演した堀古英司氏は「米FOMC(公開市場委員会)の声明文が従来の午後2時15分発表が12時30分に、午後2時15分から今回初めてとなるバ―ナンキ議長の記者会見が開かれた。記者会見の場で、米GDP見通しの下方修正が言及されたあと、米FRBの利上げの時期が当初予測の来年1月からさらに先にずれ込むとの思惑から、NYダウは一段高となった」などと解説していた。

アメリカに、「太陽が出ている間に取り入れをする」ということわざがある。いかにも農業国アメリカらしい。ここでいう太陽とはお金のことである。陽が沈む時間が先に延びるとマーケットは確信した。バ―ナンキ発言で、住宅担保証券の米FRBの買い取りは6月末で終了するが、一般の債券に買い換えられることが確認された。「これで終わりでない。マーケットの判断は間違っていなかった。」と市場に安心感が広がったことが今日の株価を押し上げたと「モーニングサテライト」の在NYのキャスタ―、末武里佳子氏がコメントしていた。

外国為替見通しについて、「モ―ニングサテライト」番組に出演したセントラル短資FX,長倉弘昭氏は「ドル円相場は一時1ドル=82.80円までドルが買われたが、バ―ナンキ記者会見の後1ドル=82.22円台まで売られた。1ユーロ=1.4784ドルと対ユーロでドルが売られた。ドルは対豪ドルでも売られ、1豪ドル=89.23~31円と豪ドルの上げが目立った」などと解説していた。ドル全面安の動きを受けて、NY金先物相場はオンス1,516.70ドルと最高値を更新した。

「モーニングサテライト」はバ―ナンキ米FRB議長が「大震災に際して、日本人の対応に感銘を受けた。日銀の対応も素晴らしい。流動性が継続されている。」などと語る場面をわざわざ紹介していた。日本の震災復興に対するアメリカの期待感の強さを象徴する発言として取り上げたかったのであろう。

昨日夜の日経CNBCの番組でも、東北で被害を受けたさる電子部品メーカーの記者会見場に米ブルームバーグ、NYタイムズの記者はじめ多数の外国人記者が参加している様子を紹介していた。東日本大震災は日本だけの問題ではない。欧米メーカー自分自身の問題であることが改めて認識される象徴的場面であった。

肝心要の日本はどうか。国会審議のテレビ中継を数分見れば分かる。魂のこもった議論になっていない。政治のリーダー不在でダッチロールを続けている日本人は不幸である。(了)

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地元菓子メーカーM社株主総会風景(スケッチ&コメント)

2011-04-28 09:09:46 | スケッチ



地元菓子メーカーM社株主総会風景

江嵜企画代表・Ken



地元菓子メーカーM社の株主総会が、自宅マンションから早足、徒歩10分のところにあるコープこうべ生活文化センター2階で朝10時から開かれた。1000株のしがない株主であるが、東日本大震災後1ケ月半経過したところで、今回の震災をどのように当社が受け止め、経営トップが具体的にどのように対応されているかに興味があり、楽しみにして出かけた。

いつものように会場の様子をスケッチした。比較的ひな壇に近いところだったせいか、殿方の姿が目立った。ところが、総会後うしろを振り返ったら、ご婦人の数が非常に多い事が分かった。帰りに今日は何人の出席でしたか、よろしければ教えて欲しいと、出口の係のご婦人に聞いたところ290人ほどですと答えてくれた。例年と変わらずほぼ満席だった。

昭和19年生まれのK現社長が退任し、後任に昭和34年生まれの現取締役のY氏が株主総会後社長に就任することを総会最後の紹介で知り正直驚いた。一気に若返りを計り、内部では既定路線なのであろうが、何も分からない部外者から見れば、東日本大震災という未曾有の大災害に遭遇し、正に海図なき航海を託すことを決めた当社の勇気ある決断に大いに期待したい。

当社仙台工場閉鎖を決めた。復旧の見込みがないからだとK現社長の言葉が飛び出したことも驚いた。情報は速やかに株主に開示するとK現社長は話した。当り前のことなのだろうが、経営陣に株主との一体感がなければこうは言えまい。

仙台工場閉鎖には①建て換える、②新たな土地を探す、③仙台を閉めて他を探すことを選択枝として検討した。新たな設備投資の余裕がない。経営として成り立たない。物流問題もクリア出来るメドが付き、舟橋工場で対応可能と判断した。仙台工場の従業員の舟橋への配置転換など含め雇用対策も完了した。仙台工場が液状化現象を起こしたことも閉鎖の要素になったようだ。従業員、家族での犠牲者は現時点で家族で行方不明者一名が出ているなどと説明した。

10時半ごろから株主との質疑応答が行われた。なぜ株主総会に出かけるのか。社長さんが何を語るか聞くことが目的の大半を占める。国も企業もリーダーで全てが決まると常々思っている。新社長になったY氏が一年先の株主総会でどのようなプレゼンテーションをされるか要注目だ。

質疑応答の中でK社長は、「ここだけのモロゾフ」「ここだけ商品」がヒットしていると話していた。銀座三越店で毎日行列が出来、品切れが続いているそうだ。質問した株主のIさんは名古屋から来た。名古屋にも「ここだけ商品」を出して欲しいと訴えていた。

ある株主は、もっと斬新なお菓子を出して欲しいと答えを求めた。K社長は「売り上げの10%の新商品を毎年出している。もうひとつは伝統のお菓子の中でデザインを変えるなど商品の50%を見直ししていると答えた。ただ、あくまでブランドの範囲を逸脱しない。奇抜なことはやっていない。根気よく続けていく、と答えていた。

今期末で4億の営業利益(純利益1.4億)、4円配当を決めた。当社は確かに派手さはない。しかし、解決のめどの立っていない原発問題を抱え、何が起こるか見当もつかない世の中である。その中で伝統を重んじながら、きめ細かく新商品開発を進める当社の堅実経営に大いに期待しながら株主総会の会場を後にした次第である。(了)


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