ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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セエヌ☆シャンソンライブin神戸(スケッチ&コメント)

2011-04-24 08:50:50 | スケッチ



セエヌ☆シャンソンライブin神戸

江嵜企画代表・Ken



阪急御影駅より徒歩3分のところに世良美術館がある。同じマンションのOさんから先日、今回の東日本大震災で被災した彼女の友人に約1週間泊まってもらった時に同美術館を訪れた。たまたま「春の花」展を開催していたというお知らせをいただいた。

16年前の阪神・淡路大震災で、わがマンションも全壊した。Oさんも被災された。「その時隣駅の阪急岡本駅近くのスパーで花を買った。多くの人が避難生活を強いられたが、その時、花がどんなに心を癒してくれたか今も忘れられない。Oさんの友人も今回、「春の花」展で心が和んだと話していた」と、書いておられた。

同封されていたパンフレットに、4月23日(土)14時開演、「セエヌ・シャンソン・コンサート」ピアノ:伊藤昌司、「愛のバラード、ロンド、待ち人ポロネーズ、仮面、ヒロシマ、祈り、スカーフ、傷だらけの心、アデュ―他」と出ていた。

この日の神戸は朝から、季節外れの結構な雨だった。善は急げと、家族と出かけた。開演前15分に会場に着いた。30人近い人が、正面に二枚の絵とピアノ、右の壁に3枚の絵、左はカーテン越しにテラスに植えられた花、木々の姿が見えた。演奏が始まったところで、会場の様子をいつものようにスケッチした。

セエヌさんの歌は三部に分かれていた。第一部は、愛の歌、第二部は平和への祈り、第三部は、好き勝手に歌わせてもらったと、語りの中で話された。歌も情感一杯で素晴らしかった。しかし、語りはそれ以上に良かった。実は語りを入れながら、好き勝手にと言って歌った数曲が、躍動感一杯で強く印象に残った。

「あなたの残したスカーフ」は「二人だけのために今日がある。」の歌詞で始まる恋の歌である。臨場感あふれる歌いは特に迫力があった。

語りの中で、「日本は原爆を二度、広島と長崎に落とされた。失敗は許されない。なのに今回原発で事故を起こした。どうして?と強く思うと話された。言いなりにならない政治をしないといけないと思います。一日も早く、東日本が復興出来ればいい。そのためにもささやかながらでも応援出来たらいいなと思います」と話した。

今回の演奏会は震災前に決まっていた。開催にあたっては種々意見があった。しかし、開いて良かった、と企画会社の責任者は話した。震災のあとセエヌさんもふさぎこむ日が長く続いた。自分がお返えし出来るものは歌しかない。そう思えるようになるまで1ケ月かかったと話された。

アンコールの「ある愛の歌」では「海よりも美しい愛がある、とあなたは教えてくれた」と歌った。「今回、津波で大きな被害が出ました。余計この歌が好きになりました」と話された。最後に「アカシヤの花」を歌った。拍手がしばらく止まなかった。

世良美術館に以前にも2~3回訪れたことがある。ここ数年忘れていた。思いがけずも同美術館訪問と言うチャンスをいただいたOさんに感謝である。(了)


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