猫談義、犬談義、人も高齢化、ペットも高齢化、ペット市場は１兆４千億（矢野経済研究所調べ）

（学校で教えてくれない経済学）



日曜日の朝、例の更地へパトロールに出かけた。猫に餌をやる人には苦労しているが、今朝、溝を掃除していた時、コンビニで買い物中にペットの犬をフエンス金網に繋いでいた老婦人と話す機会があった。「お嬢ちゃんですか？坊ちゃんですか？」と聞いた。お嬢ちゃんだと答えた。「おいくつですか？」と話を続けた。「6歳です。」といったあと、「この子の前に飼っていた犬は16まで生きた。」と俄然、親しみを込めて話しはじめた。

「長生きだったんですね。良く言うじゃないですか、人間の年齢だと、犬の年を5倍とか6倍する。16年だと80歳以上ですね。」と相槌を打った。「わたしは今年、86になるのよ。」と来た。「前いた犬は、ボケ防止になると思って、私が主人に買ってあげたの。今の犬は、主人がなくなった時、孫がおばーちゃんのボケ防止になるからといって買ってくれた。孫が、私の話、聞いていたのか、わたしと同じことするのよ。」と、聞きもしないことまで話しが弾んだ。

「すみませんね、こんなところに犬、つないだりして。」と件のご婦人は、ここで初めて我に返った。「いえいえ、お気づかいなく。ただ、花を傷めるので、猫には苦労してます。」と答えた。本庄小学校の大先輩だと言うことも分かった。あといろいろあったが、書ききれない。

連れ合いをなくされたあと、話し相手がいない。ペットが唯一癒してくれると話しておられた。首輪の鎖を外して、いざ、お帰りの時、生理現象か、それともマーキングのつもりか、お嬢ちゃんでも、しっかり、おしっこを飛ばした。犬にも猫にも罪はないから、彼らには文句は言えまい。

ヤフーのインターネットでペット産業をクリックした。少し古いが、2011年版「ペットビジネスハンドブック」（産経新聞メデックス年刊）によれば、ペットフード4,713億円、ペット用品1,812億円、関連業界5,620億円合計１兆2,145億円とちょっとしたマーケットだとわかった。矢野経済研究所調べによれば、2012年のわが国のペット産業は前年比1.1%増、１兆4,086億円と出ていた。

平成23年の犬の飼育頭数は、1,193万6千頭、一方、猫の飼育頭数は、960万6千頭とあった。日本の人口は１億2,000万だから10人に１匹、猫は8人に１匹の計算になる。ただ、65歳以上をお年寄りの人口とすれば4人に１匹だから一気に比率は高まる。少子高齢化が今後益々進み、ペット飼育意欲が高まる見通しから、ホームセンターは、売り場のテコ入れを始めたと書いていた。一方、ペットの高齢化も進んでいる。そのためペットの保険介護用品、葬儀関連商品の市場も増えていると出ていた。

犬談義、猫談義。街角経済レポート。デデン、デンデン。お粗末でした。（了）

バラが咲いたバラが咲いた(スケッチ＆コメント）

バラが咲いたバラが咲いた

江嵜企画代表・Ken



♪バラが咲いたバラが咲いた、真っ赤なバラが、さびしかった僕の庭に、バラが咲いた♪
浜口庫之助、作詞作曲のお馴染の曲である。

ここ数日でバラがほぼ満開となった。4月に入って俄然ピッチが上がり、5月初めから
ほぼ満開となった。

スケッチをしていると、いつものようにフエンス越しに声がかかる。この日はご婦人が
二人続けて声をかけて来た。至極当然だろうが、残念ながら若い人は一度もない。

「きれいに咲きましたね。いつも、通りもって、見せてもろてます。それでも、手入れ
が大変でしょ」と。「肥やしは適当にやりますけど、ほったらかしです。草取りは心掛
けてやりますが。これといった園芸の知識もないし。日本画を少しかじってまして、
花が咲いたら、こうして」と、言いながら先月描いたチュ―リップの絵を見せた。

「主人がいた時は良かったんですが、いなくなってから止めました。バラを植えて
ました。バラは特になんや、かんやあって、手入れが大変なんで。やめました」と
話を続けた。

二人目のご婦人も花が好きで、いつも、楽しませてますといった。ここに家があった
ことや亡父にこともご存知で、ご存知のように震災で全壊、あと中途半端な形で更地
が残ったなど昔話に花が咲いた。

バラの右横には百合が次の出番を待つまでに急成長して来た。左にはキキョウも待機
している。植物さんからどれだけ元気をもらっているか計り知れない。

♪バラが咲いた、バラが咲いた、僕の心に、いつまでも散らない、真っ赤なバラが♪
で浜口庫之介の『バラが咲いた』の歌は終わっている。（了）