ＧＲＤ（ギリシャ通貨ドラクマ）の現在価値は1/5に低下：ギリシャはユーロ圏から離脱出来る？

：１８日放送フランスＦ２（学校で教えてくれない経済学）


18日付けWSJ紙電子版によれば、18日、NY証券取引所は、スペイン銀行格下げニュ－スのあとユーロ圏懸念が一段と強まった。フェースブック上場が公開価格並みの38.23ドルで終わったことも投資家に株投資への失望感が生まれ、NYダウは前日比73ドル安、12,369ドルで取引を終えた。13営業日中12日値下がりとなった。1974年10月来、40年来最悪の状態だと書いていた。

アジア市場で、東京2.99%、上海1.44%、香港1.30% 安、欧州株もロンドン1.33%,フランクフルト0.60% それぞれ下げたことも影響した。一方、原油【ＷＴＩ】は1.2%バレル1.08ドル下げて91.48ドル、,金相場は1.1%、17.10ドル上げ、トロイオンス1,591.60ドルで取引を終了した。

フエ―スブック上場が話題を独占した。ドイツZDFは、冒頭にフエ―スブックがNYナスダック市場での上場、公開価格38ドルは約1000億ドルの規模だと伝えた。世界で9億人が利用し、売り上げの85%が広告収入である。2,350万人のドイツ人が利用している。一方、GMはフエ―スブックへの広告取りやめを発表した。1株38ドルの企業価値があるかどうかを疑問視する向きもあると紹介していた。

WSJ紙によれば、時価総額で見れば、１位マイクロソフト2,473億ドル、2位グーグル1,958億ドル、3位がフエ―スブック1,045億ドル、4位がアマゾン963億ドルと出ていた。米ABCは日本時間今朝７時30分の放送で、フエ―スフック上場を取り上げた。ハーバード大学で８年前フエ―スブックを開発した28歳の創設者は広告を余りやりたがらない。しかし、今後は利用者とそれと同時に投資家も満足させなければならないだろうと伝えていた。英BBCは、フエ―スブックの収入はグーグルの1/10に過ぎない。グーグルより安全だと言えないとの専門家の見方を紹介していた。

「ワールドWaveMorning」（経済情報）に出演した三菱東京UFJ銀行、岩岡聰樹氏は「NYダウはここ4ケ月で２番目の安値を記録した。交流サイト、フエ―スブックが公開価格に戻された。アメリカ経済指標が冴えず弱気が増えた。米10年債利回りが一時１．７%割れを見た。22日に米中古住宅、23日、新築住宅、24日、米耐久財受注高発表が予定されている。23日のＥＵ首脳会議がある。しかし、不透明要素が多く、市場がどのように反応するか注目している。」などと話していた。

フランスF2は、イギリスの銀行のディーリングルームではGRD,ギリシャ通貨ドラクマへの復帰を想定して、全てのコンピュータに組み込まれた。ユーロをドラクマに交換すると1/5になると表示されている。ギリシャのユーロ圏離脱が最早仮定の話でなくなったと伝えていた。ギリシャ総選挙結果は6月18日に判明する。日本も無関心でおれまい。（了）