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陳光誠、脱出劇、薄スキャンダルで、中国の党と政府は威信失墜、米雇用統計は「まぼろし」:

2012-05-12 10:42:14 | 経済学
ニューズウイーク誌日本版最新号(学校で教えてくれない経済学)


「盲目の活動家、陳光誠、中国の誤算」の大見出しが表紙に踊るニューズウイーク誌日本版、5月16日号を興味深く読んだ。薄スキャンダルで党と中国政府指導部の威信は地に落ちた。さらに今回の陳による告発で一家の監視に数億円の資金が使われ数百人の監視員が陳一家に雇われていたと書いていた。

一方、「雇用統計という『まぼろし』に一喜一憂する愚かさ」というタイトルでザカリー・カラベル(政治経済アナリスト)が同誌に書いた記事には「製品作りに人手は不要、一握りの労働力で数十億ドルの利益を上げる時代。雇用創出の大半は家政婦やウエートレスなどの低賃金労働ばかりだ。景気が回復すれば失業も解消?とんでもない。問題なのは、アメリカの雇用市場は4年以上前から移行期にあり、それが今後何年も続くことを誰も認めようとしないことだ」と書いていた。

冒頭のくだりは中国の暗部をえぐり出した記事。中国の持つ本当の怖さを450円出して読む値打ちは少なくともある。二番目の記事はアメリカの雇用統計が毎月発表される。増えた減ったと言って、商売のネタにしている多くのエコノミストも含めてばっさり切り捨てた感もあり、むしろ爽快だった。

12日朝7時台の「ワ―ルドWaveMorning」では、WSJ紙日本版編集長、小野由美子氏が登場、JPMorganが、デリバティブ取引で、1ケ月半に20億ドル(1600億円)の損出を出した。それをJames DimonCEOが謝罪したことをWSJ紙が大きく取り上げたことを番組冒頭で紹介していた。「生き馬の目を抜く」という言葉がある。その最たるアメリカ金融界トップの銀行で起こった事件であることから衝撃が走って当然だろう。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三菱東京UFJ銀行、岩岡聰樹氏は「JPモルガン株が一時8%急落、金融株安が下げをリード、11日のNYダウは前日比34ドル安、12,820ドルで取引を終えた。ギリシャの政治情勢が不透明でリスク回避から、ドルが対ユーロ、対豪ドルで買われた。ギリシア財政に好転が見込めず、この先、神経質な展開が予想される」などと解説していた。11日EU委員会は、来年のフランス経済の伸びを0.5%と下方修正、財政赤字は上方修正した。オランド次期フランス大統領は難題を抱えてのスタートになるとフランスF2が解説していた。

11日の外国為替市場では、1ドル=79.92~00円、1ユーロ=103.26~31円で取引された。NY原油【WTI】相場は、バレル95セント安、96.13ドル、NY金相場はトロイオンス11.50ドル安、1,583.60ドルで取引された。JPモルガンでも時に騙される。しかし、鳥や魚はなかなか騙されない。餌がもらえないと分かると寄りつかない。あれと同じ現象が、今、商品市場で起こっている。

中国の党と中国政府の威信が失墜した。アメリカでは雇用が増えないことがはっきりしてきた。こういう時だからこそ、なおのこと日本人はしっかりしないと生きていけない。(了)

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