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ギリシャ問題は「心の病」の象徴か?、欧州不安再燃でNYダウ冴えず(学校で教えてくれない経済学)

2012-05-23 10:07:40 | 経済学
「病が語る日本史」(酒井シヅ著・講談社学術文庫・2008年8月刊)が面白い。「糖尿病と藤原一族」という項がある。「糖尿病は古くから洋の東西に存在した。古くは王侯貴族や富豪の病気であった。」というくだりが一番面白かった。糖尿病は典型的な現代病と言われる。文明が発達して、皮肉にも多くの日本人にごく当り前の病気になったところが憎らしい。

「糖尿病はむかし『飲水病』と呼ばれた。やたら喉が渇く病気だから『口渇病』とか『消渇』といった。糖尿病の特徴は多飲、多食、と、大量の尿が出る。」と来て、「糖尿病は食生活と関係があるが、遺伝的な素因も関係する。藤原家の系図をみると糖尿病になった人が何人も登場する。」「道長には、糖尿病の遺伝的素因、過飲過食、運動不足、ストレス、肥満と、発症因子がすべてそろっていた。」と書いていた。

「ワールドWaveMorning」に、今、はまっている。「はまる」を「広辞苑」で引いた。①落ち込む、②関わって身動きできなくなる。③計略に陥る。④女色に溺れる。⑤ぴったりと合うと出ていた。物事にはまるということは、正に「病気」だなと、改めて実感した。ある種「病気」の人間のレポートであるから、軽く読み流していただければありがたい。

22日朝6時からの「ワールドWaveMorning」では、冒頭、香港ATVが、米軍用機に中国産の偽造電子部品用が使われていたことが、米上院外交委員会の調査で分かった。ハンドバッグなどの偽造とは違う。軍用機など間違えば兵士の命にかかわる。中国政府は積極的監視を避けている。一方、米国のサプライチエ―ンも偽造品の規模含め実態を認識していなかったことは重大だと上記委員会が発表したと伝えた。

ドイツZDFは、米宇宙局NASAが民間会社に委託した物資運搬ロケット「ドラゴン」が打ち上げに成功した。失敗すれば支払いなし。成功しても述べ払いである。NASAは23トン搭載可能である。今回は500キロ、しかも物資運搬用に限られると解説していた。当の民間会社も浮かれていない。「成功してホッとしている。ラッキーだった。」と語っていた。一口に民間委託といっても先の道のりは厳しいことを素直に教えている。

カタ―ル、アルジャジ―ラは、IAEA天野事務局長が、イラン核開発疑惑をめぐり、軍事施設立ち入り含め、新たな枠組みを決める6ケ国協議をイランが合意したと発表したと伝えた。シンガポールCNAは、イスラエルはイランとの協議に懐疑的であると解説していた。CNAは米軍用機に100万個の中国製偽造部品が使われていると米上院が報告したと紹介、関心の高さを裏付けた。

韓国KBSは、北朝鮮による中国人漁船拿事件後、中国人の対「北」感情が悪化していると伝えた。「中国は一方的に北朝鮮を援助している。許されない。」などと語る様子を写していた。韓国KBSは東京スカイツリ―がオープンした。2,750万人が上ると6千億ウォンの経済効果があるなどと詳しく伝えていた。ロシアRTRもスカイツリ―のニュ-スを紹介、ツナミ・フクシマからの復興のシンボルとなっていると紹介していた。

一方、22日のNY証券取引所では、米住宅市況改善を好感、100ドル以上上げていたが、取引終了にかけて、欧州情勢が予断許さずとの空気が強まり、前日比ほぼ横ばいの1ドル安、12,502ドルで取引を終了したと米ブルームバーグが解説していた。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「欧州、中国経済減速懸念と、ギリシャ前首相が、ユーロ離脱を検討していると伝えられたあと株価は急落した。大手格付け会社が日本国債格下げと伝えられ対ドルで、円が売られた。23日開催臨時EU首脳会議を注目している」などと話していた。

22日付けのWSJ紙電子版は「ギリシャ、パパデモス前首相は、ユーロ離脱が検討される予定だ。EUからの支援は極めて限定的(very limited)だろう。」と語ったと書いていた。こう言う記事を読んでいると、耳をダンボにして、欧州からの情報に神経質に反応していることが良く分かる。

22日,NY外国為替市場で、1ドル=79.97~00円、1ユーロ=101.37~40円で取引された。NY原油(WTI)相場は、バレル91セント安、91.66ドルで取引された。イランで6ケ国協議再開のニュースは売り材料にされ易い。NY金先物相はトロイオンス12.10ドル安、1,576.30ドルと売られた。ユーロ不安が強まると金相場が売られる傾向が続いている。

「病が語る日本史」に戻す。作者の酒井シヅ氏は、「これまでの病気の歴史は病気を克服してきた方に目を向けきた。しかし、ヒトだけ追求していては治らぬ病が多くある。“こころと人間”を癒す医療が大切である。」と序文に書いた。さらに「あとがき」で、「栄華を極めた道長も清盛も家康も、最後は病苦に傷めつけられた。病気は体の中に起こった異常の表れである。しかし、医学は、こころをからだに置き去りにして来た。行く先はまだ遠い。」と書いておられる。

23日朝6時台放送のドイツZDFは「ドイツでは週45時間働く人は会社トップと低所得者に多い。給与所得者の平均手取り時間当り52ユーロが低所得者は11ユーロに過ぎない。低賃金の上に、特に運転手、運搬、倉庫、飲食店、トイレの掃除などでは常に残業を強いられている。」などと紹介していた。

日本はどうなのだろうかといつも考える。日本では心の病の象徴である自殺者が年3万人を切らない。ギリシャ問題も心の病の象徴かもしれない。(了)

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