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「次の一手」、金融緩和期待から商品相場軒並み高(学校で教えてくれない経済学)

2012-08-22 10:25:07 | 経済学
NY原油{WTI}先物相場が、ユーロ圏リーダーがユーロ金融危機に踏み込んだ対応策を取るとの期待感からユーロが対ドルで上げた結果、一時バレル97ドルに近づいた。今週末開かれるギリシャ、フランス、ドイツ首脳での会談が予定されている。投資家が成果に期待していると21日付けのWSJ紙電子版に出ていた。

22日朝6時台放送のワ―ルドWaveMorningで米ブルームバーグは、NYダウは利益確定の売りが出て前日比68ドル安、13,203ドルで取引を終えたが、商品先物市場は軒並み値を上げ、トウモロコシのブッシェル8.38ドル、前日比1.82%高の新高値にはじまり、小麦、大豆、この日は綿花がポンド77.3セント、前日比3.30%大幅高を記録した。原油(WTI)
も前日比バレル71セント高、96.68ドルがかすむほどの活況だった。NY金相場はトロイオンス19.80ドル高、1,639.90ドルで取引された。先行き金融緩和期待が背景にあると解説していた。

ワ―ルドWaveMorning(経済情報)に出演したみずほコーポレ―ト銀行、荒井守氏は「スペインの短期国債が予想外にスムーズに消化された。その結果、スペイン国債の利回りが低下した。ユーロが対ドルで上昇し、欧州株が軒並み反発した。週央に独仏首脳会談を控えている。」と解説していた。21日付けのWSJ紙電子版によれば、イタリア10年物国債の利回りは5.55が2%ともたついているが、スペインのそれは6.196%へ急低下している。先日、安心感が高まると利回りは、血圧と同じで、低下すると書いたが、21日の債券相場は絵に描いたように動いた。

21日のNY外国為替市場では、ユーロが対ドルで買い戻され、1ユーロ=1.2470ドルで取引された。対円相場でもユーロが値上りし、1ユーロ=98.86~89円で取引された。一方、ドルが対ユーロで売られた結果、対ドルでの円相場は、1ドル=79.28~30円と円高・ドル安が進んだ。朝5時45分から始まる今朝の「モーニングサテライト」に出演したあるコメンテーターは米景気サプライズ指標を紹介、その中で米住宅指標が改善しており、22日発表予定の米住宅データを注目していると指摘していた。先の荒井守氏は「明日発表されるFOMC議事録でアメリカの金融政策の「次の一手」についてどんな意見が出ていたのか手がかりが得られるかもしれない」と指摘していた。

ワ―ルドWaveMorningでは、中国CCTV,上海RTRが共にまるで口裏を合わせるかのように日米合同軍事訓練を取り上げ、釣魚島、日本でいう尖閣諸島の奪還作戦を想定したものだと、演習に積み込まれた資材を伝えるNHKテレビニュ-スを紹介しながら解説していた。シンガポールCNAは、尖閣問題については、台湾はこの問題で中国と連携するつもりはないと馬総統は語ったと紹介していた。経済に「次の一手」があるなら政治にも当然「次の一手」が存在する。米国と中国という巨大国家の狭間での日本の生き様が試される。(了)

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