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トウモロコシ相場、新高値更新、食糧輸入国の政情不安必至、10日付けCNBC電子版

2012-08-10 11:14:21 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


ロンドンオリンピック、女子サッカーの試合で、アメリカは日本に2―1で勝利した。9日付けのWSJ紙電子版は分刻みで試合の様子をフォローしていた。アメリカはワ―ルドカップの借りを返して金メダルを取った。アメリカは試合開始後8分、先取点を上げた。それはアメリカにとってcrucial(決定的)な得点となった。アメリカは守りに集中できた。55分にLoydが2点目を入れた。日本は63分、大儀見が入れたがそこまでだった。今回の金メダルでアメリカ女子サッカーが再び見直されるだろうと書いた。テレビ観戦していて、アメリカが先取点を取ることをいかに重要視していたか。直後からアメリカのシフトが一変したことで教えてくれた。

朝7時台のワ―ルドWaveMorningを見た。フランスF2は、冒頭、シリア問題を取り上げた。ロシアと中国は国連で共に3度拒否権を発動した。多民族の集まり、多数の宗教が対立する。アラブが望まぬスンニ派の存在などアラブ独自の動きが内在する。フランスは人道支援に徹している。50万のシリア人がシリアを離れたなどと解説していた。2番目に,フクシマ原発事故直後の様子は、「驚愕と茫然自失」と表現、3月11日から15日まで150時間の公開テレビの映像を時間かけて詳細に紹介した。フランス人にとってもひとごとでないことがよく分かった。問題は日本である。日本で現実に起こった、文字通り驚愕と茫然自失の大事故であったはずだ。一年数ケ月経ってから曲がりなりにも公表した。日本には「殿、ご内密に」の世界が国の隅々に染みついている。そこに日本の怖さが存在している。

米ブルームバーグは、9日のNYダウは,前日比10ドル安、13,165ドルで取引を終えたと伝え、MattMiller記者は「5億1,000万株の薄商いだった」と強調していた。9日付けのWSJ紙電子版はAmericanExpress2.5%安、Visa2%安と、個人消費の伸び率鈍化を材料に値を下げ、相場全体の上値を抑えた。NY原油(WTI)バレル93.46ドル、NY金トロイオンス1,619.30ドルと小動きだった。NY為替は1ドル=1.23ドル、1ドル=78.61円で取引された。一方、トモロコシがブッシエル828.75ドルと新高値を更新と書いた。

穀物相場急騰に関しては、10日付けのCNBC電子版がA4サイズ3ページ使い、米干ばつが引き金となった穀物相場急騰が、この先食糧輸入国に深刻な被害をもたらすだろと書いたロイター電を紹介していた。トウモロコシ世界第2の輸入国メキシコは、2007年は、暴動にまで発展した。今回、相場高騰を受けて緊急輸入に動いた。黒海周辺の干ばつは世界の小麦生産のバランスを崩す。小麦の国際相場は7月から50%値上りした。2007/08年、原油相場急騰に連動して化学肥料が値上がり、生産国の輸出規制が重なり小麦相場を押し上げた。エジプト、モザンピーク、エジプトなど食糧輸入国での暴動が政治不安につながる恐れが出て来ていると書いていた。

50万人が既にシリアから逃れた話は、想像を絶する話である。穀物相場急騰がこの先エスカレートすればどうなるか。政治家のやるべき仕事は山ほどある。その中で日本の姿が見えない。(了)

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