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「安く食料が手に入る時代は終わった」:柴田明夫氏:23日朝放送ワ―ルドWaveMorning(世界の扉)

2012-08-23 09:31:57 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


「アメリカを襲う干ばつの深刻度、トウモロコシと大豆の大凶作が胃袋と財布を直撃する」と題して、8月29日付けのニューズウイーク誌日本版が、トウモロコシの7月予想価格、1ブッシェル{35.24リットル}、5.40~6.40ドルを7.50~8.90ドルへ上方修正、大豆は予想価格を2ドル上げブツシェル15~17ドルへ引き上げたと書いていた。日本の関係業者も10月以降にかけて原材料が手に入り難くなる。日本のメディアの常で、相場が下げるときには目もくれないが、値上がりする場合に限って大騒ぎする。2年先の消費税上げも取り込んで、生産、消費のあらゆる段階での便乗値上げも十分予想される。

穀物相場急騰は、ハワイ、アラスカ除くアメリカ48州の60% 以上が57年振りの干ばつに襲われたことが背景にある。6時台放送のワ―ルドWaveMorning{世界の天気}コーナーで、観測衛星によれば北極の氷が2007年以降で最速で溶けている。氷の下で生息していた一角が今年は5万頭減ったと解説していた。今朝の放送では、インドも雨期に入るのが今年は遅れた。インドは世界第2の小麦生産国だから影響が出てくると話していた。今までは北半球の干ばつだった。これから作付が始まる南半球での干ばつは世界の穀物需給に織り込んでいないので要注意だろう。

7時台放送のワ―ルドWave Morning{世界の扉}コーナーでは、穀物価格高騰を取り上げ、ゲスト出演した専門家の柴田明夫氏は「90年代までは先進国だけのバランスを考えておけばよかった。それが中国などの消費が増え、需要構造が根本的に変わった。生産が増えても消費がそれ以上に増える。食糧安全保障の観点から、備蓄を厚くする。輸入先を多角化する。日本人は食品を無駄に捨てている。賞味期限の見直しなど含めて、安く食料品がいつでも手に入る時代は終わったという認識を持つ必要があるだろう。」と指摘しておられた。

朝6時台のワ―ルドWaveMorning(経済情報)で米ブルームバーグは、22日のNYダウは、商い閑散の中、前日比30ドル安、13,172ドルで取引を終えた。米FOMC議事録に利下げの可能性について触れていたが、NY市場は懐疑的だったのが不思議ですね、とMattMiller記者は話していた。当番組に出演した米国野村証券、後藤祐二朗氏は「米FOMC(公開市場委員会)議事録で早い時期での利下げを示唆したことを受けて、ドルが対ユーロで売られ、1ユーロ=1.25ドル台まで下げた。ドルの重しになるだろう。8月31日予定のバ―ナンキFRB議長の演説の中身が注目される。」と解説していた。NY外国為替市場で、1ドル=78.59~62円、1ユーロ=98.47~49円で取引された。NY原油(WTI)はバレル97.26ドル、NY金先物はトロイオンス1,637.40ドルで取引を終えた。

その他のワ―ルドWaveMorningでは中国CCTVが、昨日、日米軍事訓練を取り上げたが、今朝は米韓軍事演習を取り上げ「防衛に名を借りた攻撃だ。お互い冷静にならないと、軍事衝突の可能性もありうる。」とアメリカの動きに中国が神経質に反応していた。(了)

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