これでいいのか日本!?:石平先生講演会
江嵜企画代表・Ken
『これでいいのか日本!?,TVでは語れない「中国の脅威」』と題して、石平(せき・へい)氏の講演会が、ポートアイランドにある神戸国際会館で12日午後2時からある、もし時間があればお出かけくださいと、同窓の Tさんが声をかけてくれたので、楽しみにして出かけた。いつものように会場の様子をざっとスケッチした。意外にもご婦人の姿が多い。氏の講演のあと、ふんだんにビデオ映像をいれての石平氏と黒川白雲氏とのパネルディスカッションもあり、夕方4時過ぎまで堪能した。
石平氏は、現在、拓殖大学客員教授である。中国四川省生まれ、北京大学卒業後、日本に留学、神戸大学院博士過程を終了した。神戸にも8年住んでおられたとかで、神戸での講演は感慨深いものがあると話を始めた。日本に着いて驚いたのは、街がきれいだということだった。次に驚いたのは、中国では、法律は破るものだと思っていたから、日本人が規則を守るのを見てまずびっくりしたと話した。
中国という国は、王朝時代から、天下思想、中華思想がある。中国には、そもそも領土という考えがない。皇帝が欲しくなったら皇帝のものになる。このあたりから話を聞かないと、尖閣諸島問題も南沙諸島問題も理解出来ない。幸いにも日本は海に囲まれていた。ところが航海技術の発達などで海こそが外敵に一番狙われ易い場所となり、海底に巨大なエネルギー資源が埋蔵されているとなって、ますエスカレ―トして来ていると指摘した。
パネルディスカッションの中でも、いろいろなやりとりがあった。今沖縄のテレビは、連日、オスプレイの話を取り上げられている。オスプレイは落ちる危険があるからだと、危ないからという技術的な一点で反対だと言っている。日本のマスコミ全体もそうだ。沖縄の新聞では、毎日、一面トップがオスプレイ反対の記事だ。神戸のようなご機嫌なところに住んでいると、オスプレイの記事はまず出ない。オスプレイ反対デモに役所が手当てを出していると話しまであると、紹介していた。
面白かったと書くと、不謹慎だと叱られそうだが、沖縄でのオスプレイ反対デモが激しくなればなるほど、誰が喜んでいるのかと言えば、胡錦寿であり、習近平だという
くだりが面白かった。中国は尖閣を手始めに、沖縄そのものを狙っている。オスプレイが沖縄に配備されると、中国にとっては、はなはだやっかいなことになる。オスプレイはガソリンの空中補給も可能だから、沖縄から1000キロ以上の海域もカバーされるから、中国は困るのだと、説明していた。
竹島にイ・ヨンバク韓国大統領が上陸した。中国は脅威だと日本では言うが、日本国民、日本政府が、危機感を全く持っていないこと自体こそが、最大の脅威だと、石平氏は話した言葉が、一番、印象に残った。
オリンピックは12日夜、閉幕した。どこの国も相手チームの実情を丸裸にして調べるといわれる。日本女子バレールチームは、宿敵韓国に勝って、銅メダルを獲得した。コンピューターを駆使した成果が出たと10日付けの読売朝刊に出ていた。中国は日本を国ごとしらみつぶしに調べているに違いない。相手チームに丸裸にされて、12日まで、連敗をつづけていた甲子園球場を本拠とする某チームと、日本政府と重ね合わせると全く同じだな、と帰路、Tさんのお世話で、自宅までマイカーに乗せていただきながら考えていた次第である。(了)