ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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米9月失業率7.8%受け、NYダウ一時80ドル高、スペイン、ラホイ首相発言後、反落、前日比34ドル高

2012-10-06 11:06:51 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


9月の米失業率が7.8%、雇用数は11万4,000人増加したと5日、米労働省が発表した。5日付けのWSJ紙電子版は4ページを割いて、さまざまな見方を紹介しながらもMitchell,SaraMurray2人の記者は「オバマに新たな飼い葉(fodder)を与えるだろう。彼が大統領に就任したときの米失業率は10%を超えていた。ロムニーとの第1回目のテレビ討論でオバマはロムニーに遅れをとったから失業率低下の二ュ―スは彼に追い風になる。」と書いていた。一方、ロムニー陣営の中には、9月データはでっち上げだ(manipulated)とホワイトハウスが政治的に利用としたと攻撃した。ロムニー氏は「7.8% は依然高水準であることに変わりない。」と応じたと書いていた。

6日朝放送のワ―ルドWaveMorningで米ABCテレビは共和党選挙参謀の統計でっち上げ発言を受けて、米労働省統計局を訪れ、統計作成責任者に直接インタビューした。「データは発表まで金庫に厳重に保管されています。どなたも事前に知るよしはありませんわよ。」と担当官がにこやかに答える様子を画面に映していた。米大統領選挙は11月6日行われる。次回、10月度の米雇用統計は選挙4日前に発表される。ただ、先のWSJ紙によれば、ほとんどの有権者は誰に投票するか決めている。失業率のデータを見て大統領を選ぶケースはないと書いていた。テレビ討論もあと2回ある。副大統領によるテレビ討論も控えている。いずれにしろ、オバマ米大統領は、事あるごとに、失業率が改善したと投票日まで言い続けることだけは確かだろう。

40年前の古い話しで恐縮だが、ワシントンDC時代、米商務省が毎月発表する米輸入データを簡単に修正するのを担当官に質したとき「Humanbeings must make mistakes(人間には間違いはつきものだ。)」と笑って答えて相手にされなかった記憶がある。輸入データに限らず、労働統計、GDP統計全てと言っていいほど確報値でさえアメリカは、簡単に訂正する。今朝の米ABCも失業率は、電話によるヒャリングによる調査をベースにして作成されている。修正される可能性は十分あると解説していた。

5日、NY証券取引所では、9月の米失業率が予想外に7.8%と発表され、NYダウは、一時80ドル上げた。「アップル株に利益確定の売りが出た。スペイン、ラホイ首相が「スペインは、ユーロ圏からの救済を一切必要としていない」と語ったと伝えられたあと急速に上げ幅を縮小、前日比34ドル高、13,610ドルで取引を終えた」と米ブルームバーグに出演したJoshLipton記者が解説していた。ワ―ルドWaveMorning(経済情報)に出演した三菱東京UFJ銀行、岩田聰樹氏は「米雇用統計で失業率が低下し、雇用回復期待が膨らんだ。通信機株は下げたが小売りセクター株は上げた。一方、ユーロ利下げ観測が後退、ユーロが1ユーロ=1.30ドル台へ回復した。日銀に金融緩和期待が出ている。一時、1ドル=78.80円まで円が売られた。」と解説していた。NY為替は1ドル=78.65円、1ユーロ=102.51円、NY原油(WTI)はバレル89.88ドル、金相場はオンス1,778.60ドルへ反落した。(了)

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