第6回にしきた音楽祭風景
江嵜企画代表・Ken
高校同窓のTさんから「第6回にしきた音楽祭」が兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールで10月19日夕方5時半から開かれる。時間があれば来ませんかと誘われ、楽しみにして出かけた。会場の様子をいつものようにスケッチした。
予選を勝ち抜き残った8チームで争われ、最後に出演したピアノと歌のライブのmatoca「家に帰ろう」がグランプリに選ばれた。甲乙つけがたい接戦だったようだ。審査員賞に選ばれたwollip「ふしだらブルース」と4対4に分かれ、審査委員長の西田武夫氏がmatocaに一票入れてグランプリが決まったと内輪話が披露された。
主催は西北活性化協議である。阪急西宮北口駅をはさんだ東西南北の4団体が「地域の振興・発展と活性化」目的に、2006年4月に発足した。会場に張られた横断幕に「いつも心に東北を」と書いてあった。来年1月17日に、早いもので18年目を迎える阪神・淡路大震災では、当地区は甚大な被害を受けた。当地域の3:11東日本大震災への思いは人一倍強いのはそのためであろう。
震災後、大阪の借り住まいから共に全壊した自宅マンションと阪神青木駅前の親の住んでいた里とを数ケ月毎日往復したことが西宮北口駅に来るといつも思いだされる。阪急電車は西宮北口駅より神戸方面は電車がなかった。阪神電車も梅田から甲子園までで、青木駅までは開通に2週間近くかかった。最寄駅御影まで開通するまで1ケ月以上かかった。そのあいだひたすら歩いた。その後電車は動いた。しかし、自宅マンションが再建されるまで4年以上かかった。それでもまだ神戸が救われているのは、3:11東日本大震災のように津波と放射能被害がなかったことにつきる。
神戸には二度と震災はないと豪語する人がおられる。とんでもない。災害は忘れたころにやって来る。南海トラフが動けば神戸も津波でひとたまりなくやられるからだ。一日一日かみしめて送れと、自ら言い聞かせている次第である。(了)