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NYの書店が、人気の高い日本のマンガ「ワンピース」を15%値下げ:7日付けWSJ紙電子版

2013-02-08 10:08:21 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


「円安で米国の日本品輸入業者に光」と題して、2月7日付けのWSJ紙日本版でNicoleHong記者が書いていた。日本品専門店は容赦のない円高に過去10年間苦しめられてきた。カリフロル二ア州サンマテオにある家族経営の食料品雑貨店は味噌を1カップ最高12ドルで販売している。昨年は毎週のように値上げせざるを得なかった。出荷価格が下げ始めればそのまま顧客に還元すると話した。アメリカ紀伊国屋チエ―ン店は、先月、全米7ケ所の書店全て日本の書籍について15% の値下げに踏み切った。同社は価格戦略を「抜本的に変更する。」と語った。一方、欧州産品を輸入している業者は頭が痛い。ユーロは昨年7月以来対ドルで12%上昇した。値上げせざるを得ないとこぼしたと書いていた。

7日のNY外国為替市場では、ドルは対円では変わらずだった。ドルは、対ユーロで買われ、1ユーロ=1.3391ドルまで値上がりした。対円では1ドル=93.60円、1ユーロ=125.31円で取引された。ECBドラギ総裁が為替相場は物価安定にとって重要だと発言した。ECBは7日のECB理事会で、ユーロ圏17ケ国に適用する政策金利を0.75%に据え置いた。一方、EU首脳会議が7日、ブリュッセルで始まった。8日朝放送のドイツZDFは「EUの2014~20年の予算規模を巡る討議でファンロンパイ代表は厳しい交渉を迫られそうだ。」と解説していた。イギリス、キャメロン首相の反対で昨年のEU首脳会議は決裂した。年が変わってもイギリスの考え方は変わっていない。フランス、オランド大統領は、フランスの農家を忘れるような決め方には反対すると語った。ドイツ、メルケル首相は、ドイツの負担が増えても合意に持っていきたいと語った。」と紹介、EU首脳会議場の外でメルケル反対デモの様子を映像で紹介していた。EUの泣き所は27ケ国の寄り合い所帯にある。

7日のNY市場は、EU首脳会議が根回しのための会議が予定されていたが、オランド大統領は姿を見せなかった。EUの混乱懸念と足元の米失業保険申請件数が予測を上回ったこと米企業業績が芳しくなかったことを嫌気して、NYダウは一時前日比100ドル近く下げた。後引けにかけて戻して前日比42ドル安、13,944ドルで取引を終えた。ワ―ルドWaveMorning「経済情報」に出演した三菱東京UFJ銀行、岩岡聰樹氏は「欧州経済に下ぶれリスクが大きいとしてNYダウは売られたがアップルなどハイテク株が上げあと戻した。2月12日のオバマ米大統領の一般教書演説、13日の米小売り高を注目している。」と話した。NY原油(WTI)は小幅安のバレル95.83ドル、NY金はオンス1,670ドルだった。

香港ATVは、中国によるレーダー照射問題を取り上げ、パネッタ米国防長官が中国の行動に警告を発したと伝えた後、中国外務省、華報道官は、「日本は中国の領海を侵犯した。日本は人為的に中国のイメージを落としめている。日本は失うものが大きい。」と批判したと紹介していた。戦争になることは避けたいが共産党政権として国内向けに一歩も引けない。

NYの書店が人気の日本のマンガ本「ワンピース」15%値下げは、ビッグニュースだ。(了)

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