著者の福田先生は現在SBI大学院大学で「経世済民の哲学としての朱子学」「中国兵法概論」「孫子の兵法を現代に役立てる方法」などを教えています。
私も全ての科目を勉強させて頂きましたが、教育学の修士を授与されていますので、教育に関しては相当熱心な先生で、常に「どうしたらわかりやすいだろうか」と考えながら授業を行っているようです。
福田先生の著書は、十数冊に及びますが、その中でも私は 『人生に活かす!論語』 というのが好きで、このブログでも紹介したことがあります。
『孫子の「兵法」仕事力』は、「実践ワークブック」になっており、ポイントを絞って書かれているので、非常に読みやすいし、福田先生が気取らない方なのでわかりやすい。
例えば、最初に出てくる「計」では、
【まずは5つのことを考える】←勝ち目を高める。
そして【それから7つの点でチェックする】←勝ち目があるかどうかを調べる。
さらに【戦う前には自分が勝ちやすい状況をつくる】←苦戦なくして、楽にかつためにトリックを使う。
というように整理されていますし、質問形式での学習方法も掲載されているので、独学をする人にとっては有難い書籍です。
その兵法を現代の仕事に生かすのが最終目的となるのですが、ここには人間学としても興味深いところもある。