米早期利上げをエコノミストはイエレン発言前に予測していた、25日、NYダウ91ドル高

（学校で教えてくれない経済学）


神戸は朝から強い雨。センバツ甲子園第6日は中止となった。これで咲きかけていた桜も小休止となる。一方、オランダ、ハーグでは核安全サミットが25日、お茶を濁して閉幕した。同時開催されたロシア抜きのG7で、次もロシア抜きで、場所もソチからブリュッセルに変更して6月に開くことを決めた。私事で恐縮だが、昨年末から歯の治療を受けている。抜かずに主治医に対応いただき今のところ成功している。曲がりなりにも8本でバランスが取れていたG8。歯を1本でも抜くと歯と歯の間でリバランスしょうと歯同士で折り合いをつけようとする力が働く結果バランスが逆に崩れるという話を医師から聞いた。抜く方が医師も楽なのだそうだ。とかく今の世の中は目先優先、楽に事を済まそうとする。世界のリーダーもそれは同じで、ロシアを抜いた後のことまで考える余裕を失っているようだ。

ワ―ルドWaveを見ることから1日が始まる。26日朝6時台放送の米ブルームバーグニュ－スで、中国が深刻な大気汚染問題に直面しているとして、5つの都市で、3月26日から自動車販売を規制することを決めたと紹介していた。フランスではナンバプレートで奇数偶数交替で交通規制を実施している。何の効果もないことが分かって居ながら実施している。これほど馬鹿げた大気汚染対策はないとゲスト出演した専門家が批判していた。G7サミットでも対ロシア制裁を声高に叫ぶが現実問題として個人の資産凍結やビザ発行規制に止まっている。核安全サミットでもメルケル首相は核監視体制強化を謳う一方で、原子力の有効活用も忘れてはならないとくぎを刺したと26日朝6時台放送のドイツZDFが伝えていた。ドイツZDFは大気汚染の深刻化で世界全体で700万が死亡、特に肺がん、脳卒中、心臓障害の患者が増え続けているとのWHOの報告を紹介していた。

26日放送の韓国KBSは韓米日首脳会談のあとの記者会見で「朴大統領は北の非核化を進めることで3国首脳は一致したと語った。オバマ大統領はアメリカは日本、韓国との同盟関係は継続すべきだと強調した。安倍首相は3国が安全保障問題で協議した。極めて有意義な会合だったと話した。」と紹介していた。歴史問題は取り上げられなかった。オバマ大統領が4月に日本、韓国を訪問する。今回の3国会談もオバマ大統領の呼びかけで、会談が実現した。前日に朴大統領は習近平中国国家主席との会談で、米韓日3国会談をけん制している。25日、当の北朝鮮はわざわざ日を選んで日本海に向けてミサイルを飛ばした。

一方、25日のNY市場では、NYダウは前日比91ドル高、16,367ドルで取引を終えた。NY債券市場では債券が売られ10年物米国債利回りは2.747% へ上げた。NY外国為替市場ではドルは対円で小幅上げ、対ユーロでは変わらず、1ドル＝102.24~29円、1ユーロ＝141.39~45円で取引された。NY原油（WTI）は0.4%安、バレル99.19ドル、NY金は0.1%高、オンス1,311.40ドルだった。25日発表の米経済統計では1月の米住宅価格は上げたが、2月の新規住宅販売高は前月比3.3％減とまちまちだった。米国の利上げが前倒しで実施されるとイエレン発言の前にエコノミストは予測していたと25日WSJ紙が書いていた。（了）