米シリア空爆、ドイツ経済指標悪化受けて欧州株安の流れから、NYダウ100ドル安

（学校で教えてくれない経済学）


スコットランドとの『離婚』は回避できたものの明日からのイギリスはもう昨日までと同じではない。片方が離縁を口にした以上、『元のさやに収まる』ことはあり得ないと近着9月30日号ニューズウイーク誌日本版でジャーナリスト、コリンズ・ジョイス氏が書いた。「英キャメロン政権が次々と譲歩を示したことで、スコットランド議会は今後、様々な分野で強大な権限を手にすることなる。失態の第1は,投票の選択肢を独立「賛成」と「反対」の二者択一にしたこと。失態の第2は、投票資格の設定、第3の失態は,独立反対派が明確なリーダーを欠き、効果的なキャンペーンをはれなかったこと、第4の失態は、独立反対派が当初の圧倒的勢いを維持できなかったことだ。結果として、スコットランド人は約10ポイントの大差でイギリス残留を選んだ。しかも今までよりずっと有利な条件でと総括していた。
24日朝5時放送のNHK/BS[ワールドニュース]で英BBCはアメリカがシリア空爆を開始したことを詳しく報道した後、国連気候サミット会議出席でNYに滞在しているカメロン首相は廊下の立ち話で「女王陛下はご満悦だった」とうっかり洩らし問題化している」と触れていた。

24日朝７時半すぎ放送の米ABCはシリア地区のイスラム国の拠点をサウジアラビア、バーレーン、ヨルダン、カタール、アラブ首長国連邦が参加して、イスラム国の拠点を初めて空爆したとトップで伝えた。アメリカのシリア空爆は、カタール、アルジャジーラ、ロシアRTR,英BBC,ドイツZDF,フランスF2も時間を割いて放送していた。英BBCは「シリアアサド政権の実効支配の及んでいない箇所を空爆した。パン国連事務総長はシリア政府に事前に連絡があったと話した。結果としてアサド政権を助けることになるだろう。「イスラム国」による残虐行為がクルド人に広くいきわたっている。クルド人の約半数がスマホなどで情報を常に入手、命をおそれたクルド人が難民としてトルコに少なくとも13万押し寄せた。トルコ政府は対応に苦慮している。」と伝えていた。

英BBCは国連気候サミットに触れ、北極の氷が溶け、海水面が上昇、マーシャル諸島が水没、バングラデシでは穀倉地帯が水没の危機に直面している。アメリカでは干ばつ、欧州アジアでの季節外れの大雨、大洪水が多発している。フィクション映画で活躍するスターや水没に苦しむ島民母子が初めて国連総会に登壇した。1992年に始まった気候サミットはCO2排出量は280億トンだった。それが1997年京都では320億トン、その後コハーゲンでは340億トン、2014年も増え続け400億トンに達すると指摘されている。」と解説していた。

23日、NY市場は米シリア空爆、ドイツ経済統計悪化で欧州株安の流れを受けてNYダウは前日比110ドル安17,055ドルで取引を終えた。米10年物国債利回りは2.527% へ低下NY外国為替市場では1ドル＝108.85円、1ユーロ＝139.82円で取引された。NY原油（WTI）はバレル91.56ドルへ小幅上げNY金はオンス1,221ドルは小幅下げた。24日朝の放送ではインドNDTVモディ政権が国としてトイレ対策に初めて取り組むと伝えた。（了）

西宮神社本殿風景：平成２４年度「西宮まつり」（スケッチ＆コメント）

西宮神社本殿風景：平成２４年度「西宮まつり」

江嵜企画代表・Ken


「西宮まつり」の一環として9月２３日、朝10時から行われた西宮神社の渡御祭参列の案内を西宮神社事務局からいただき楽しみにして出かけた。まず参列者から描き始め、神社本殿を描き、神輿を入れ、祝詞（のりと）がはじまったところで、神官を描き込み、自宅で彩色して仕上げた。発輿御の様子をスケッチするのははじめてだった。

　神官が、本神輿へ神様をお遷しし、渡御祭の始まりを奉告する。祝詞、拝礼が繰り返された。10時３５分、陸渡御の長い行列が本殿を出発した。参列者はバスでお旅所へ向かった。

　お旅所は、香枦園浜に設営されていた。あらかじめ指定された席で行列の到着を待つこと約３０分、お旅所祭が１２時にはじまった。渡御斉行の奉告、祝詞、礼拝と続き、童女神楽が奉納された。

　フルコースは無理と、あらかじめ決めて神社事務局に届けていた。午後１時過ぎ帰路に着いた。式次第によれば、参列者は、このあと場所を移し食事をとる。午後２時過ぎから遷御、祭典船のお神輿へ神様をお遷しする。海上で風を鎮め、航海の安全を祈願する。海上で本神輿へ神様をお遷しして本殿に戻る。午後５時に本殿で還御祭が始まる。本神輿から本殿へ神様を遷しし、渡御終了を奉告すると、式次第にあった。

　１５０名余りの参列者に、来賓,町代表、神輿奉仕、船奉仕、ボランタリー多数、中学生など総勢６００名余りにイスが用意されていた。神事独特の厳かな雰囲気が場を支配していた。西宮市国際交流協会の有志が参加していた。外国人男女が神輿を担ぐほほえましい光景を目にした。

　配布資料によれば、西宮神社の神輿が神戸の和田岬へ神奉していたと平安時代末期、治承四年（1180）の中山忠観の日記「山槐記」八月二十二日の条に記されているのが最初とあった。

　寛永十一年に西宮神主吉井良重らが幕府に出した書状覚書に渡御祭は信長の命により廃絶していたと記されている。陸渡御は400年余りたった昭和二十九年（1954)に復活した。海上渡御も西宮まつりと名付けて、西宮市の活性化につながる催しとして復活した。今後のどのように進めるか、現時点では未定とあった。

　香枦園浜を60数年ぶりに訪れた。昔の面影は全くない。中学時代、母校の体育の時間に遠泳や伝馬船の指導を受けたころが走馬灯のように思い出された。一般市民も子供連れで、堤防の上からお旅所祭りを見物していた。ご案内いただいた西宮神社事務局にひたすら感謝である。（了）