FRB(米連邦準備制度理事会)が16~17日間開催していたFOMC(連邦公開市場委員会)が
終了、声明文を発表した。①債券購入額を150億ドル/月削減し、10月に終了する、②
債券購入終了後も現行のFFレート0~0.25%を「相当の期間(Considerable period)維持する、③米国経済は穏やかながら回復しているが、パートタイム労働などで甘んじて働く人の数が依然多い。⑤インフレ率はFRB目標の2%に近づいているが正常の水準には至っていないなどと指摘した。3ケ月ごとに開かれる会合後恒例のイエレン議長記者会見が現地午後3時30分から開かれた。会見場面を中継しながら、リアルタイムで、株価、原油、金相場などがテレビ画面に映された。中でもドル円相場が、声明文発表後一気にドル買いが加速、1ドル=108.37円へ跳ね上がる様子が印象的だった。一方、株価は時間の経過とともに失速した。前日WSJ紙が「相当の期間,現行金利維持」の文言が声明文に残るとの観測を流してNYダウが100ドル上げていたのである程度折込済みだったと思われる。
18日朝5時45分から放送のモーニングサテライト出演の三菱東京UFJ銀行、鈴木俊之氏は以下総括した。FOMCのポイントは①「相当な期間」「雇用の著しい未活用」の文言を残した、②反対票が2名(プロッサー総裁、フィツシャー総裁)、③正常化に向けての利上げ
するプロセスを明示した。次に利上げペースは0.125% ずつと読む。来年の半ばから小刻みに8四半期、2年かけてゆっくり上げていく。2017年には1.0%となることになると明快に解説していた。一方、米経済見通しとして、今回のFOMC会合では2015年:2.6~3.0%(6月時点では3.0~3.2%),2016年は2.6~2.9%(同2.5~3.0%),2017年を2.0~2.3%と予測した。6月予測との比較では米国景気見通しでやや抑えた。利上げ開始のタイミングはイエレン議長は今回も明言しなかったと鈴木氏は話していた。
17日、NY市場では、NYダウは声明文を見て50ドル近い上昇幅を示した。しかし、取引終了にかけて売られ、NYダウは前日比24ドル高、17,156ドルで取引を終了した。10年物米国債リ利回りは2.622%へ上昇した。NY為替市場はドル買いが進み、1ドル=108.49~52円、1ユーロ=139.30~39円で取引された。NY原油(WTI)はバレル94.42ドル、NY金はオンス1,234.40ドルだった。
18日放送の「キャッチ!世界の情報」で米中間選挙展望について慶応義塾大学、中山俊宏教授が出演し「争点が見えない選挙戦が予測される。ワシントンポスト紙はオバマ大統領支持率が40%で低迷しているがオバマ疲れが出ている。失業率は大統領就任当初の10%から6.1%へ低下した。しかし、国民に生活が改善したという実感が乏しい。外交面では弱腰と見られている。一方、下院で共和党が議席を伸ばそうが、中間選挙後、大統領選挙に流れ込むがこれという候補が共和党にいない。一方、民主党はミセスクリントンが出てくるだろうが必ずしも新鮮な印象を出し切れていないと解説していた。FOMCが終った。19日未明に結果が分かるスコットランドがリスク要因。独立派が勝てば世界に激震が走るだろう。(了)
終了、声明文を発表した。①債券購入額を150億ドル/月削減し、10月に終了する、②
債券購入終了後も現行のFFレート0~0.25%を「相当の期間(Considerable period)維持する、③米国経済は穏やかながら回復しているが、パートタイム労働などで甘んじて働く人の数が依然多い。⑤インフレ率はFRB目標の2%に近づいているが正常の水準には至っていないなどと指摘した。3ケ月ごとに開かれる会合後恒例のイエレン議長記者会見が現地午後3時30分から開かれた。会見場面を中継しながら、リアルタイムで、株価、原油、金相場などがテレビ画面に映された。中でもドル円相場が、声明文発表後一気にドル買いが加速、1ドル=108.37円へ跳ね上がる様子が印象的だった。一方、株価は時間の経過とともに失速した。前日WSJ紙が「相当の期間,現行金利維持」の文言が声明文に残るとの観測を流してNYダウが100ドル上げていたのである程度折込済みだったと思われる。
18日朝5時45分から放送のモーニングサテライト出演の三菱東京UFJ銀行、鈴木俊之氏は以下総括した。FOMCのポイントは①「相当な期間」「雇用の著しい未活用」の文言を残した、②反対票が2名(プロッサー総裁、フィツシャー総裁)、③正常化に向けての利上げ
するプロセスを明示した。次に利上げペースは0.125% ずつと読む。来年の半ばから小刻みに8四半期、2年かけてゆっくり上げていく。2017年には1.0%となることになると明快に解説していた。一方、米経済見通しとして、今回のFOMC会合では2015年:2.6~3.0%(6月時点では3.0~3.2%),2016年は2.6~2.9%(同2.5~3.0%),2017年を2.0~2.3%と予測した。6月予測との比較では米国景気見通しでやや抑えた。利上げ開始のタイミングはイエレン議長は今回も明言しなかったと鈴木氏は話していた。
17日、NY市場では、NYダウは声明文を見て50ドル近い上昇幅を示した。しかし、取引終了にかけて売られ、NYダウは前日比24ドル高、17,156ドルで取引を終了した。10年物米国債リ利回りは2.622%へ上昇した。NY為替市場はドル買いが進み、1ドル=108.49~52円、1ユーロ=139.30~39円で取引された。NY原油(WTI)はバレル94.42ドル、NY金はオンス1,234.40ドルだった。
18日放送の「キャッチ!世界の情報」で米中間選挙展望について慶応義塾大学、中山俊宏教授が出演し「争点が見えない選挙戦が予測される。ワシントンポスト紙はオバマ大統領支持率が40%で低迷しているがオバマ疲れが出ている。失業率は大統領就任当初の10%から6.1%へ低下した。しかし、国民に生活が改善したという実感が乏しい。外交面では弱腰と見られている。一方、下院で共和党が議席を伸ばそうが、中間選挙後、大統領選挙に流れ込むがこれという候補が共和党にいない。一方、民主党はミセスクリントンが出てくるだろうが必ずしも新鮮な印象を出し切れていないと解説していた。FOMCが終った。19日未明に結果が分かるスコットランドがリスク要因。独立派が勝てば世界に激震が走るだろう。(了)