スクレオロジーってなに?
スクレオロジーとは、白目を分析して、その人の内臓やシステムがどのようになっているかを調べるものです。
たとえば、肝臓に疲労が溜まると「肝ジェリー」というサインが出ますし、白目に茶色いシミができた時も肝臓の疲労と関係している場合が多いもので、脳区の血管が大きくなっていたら、多くの場合頭痛があるものです。
また、白目の血管がどこに向かって走っているかで、どの臓腑に異変が出ているということも察知できるもので、細かいサインのことは後にするとして、臨床現場では白目を見て「どこの経を中心に治療したほうがいい」という目安にもなります。
当院では、初診の時に必ず「虹彩写真」と「スクレラ写真」を撮影するのですが、それは、深く潜んでいる病因を見つけて、根本的に治療したいと考えているからです。
スクレオロジーは、鍼灸学校でも教えていますが、スマホやデジカメでも撮影できますので、学生さんたちは楽しそうに学んでくれます。
なにが楽しいかというと、白目を撮影するだけで、その人の弱点がわかるので、「あ、あんたこっちがおかしい」とか「私はここが悪かったのねー」と、身近な人同士で学ぶことができるからです。
ある医師は、原因のわからない肩こりでやってきましたが、スクレラを撮影して、「ここにあるサインは、この臓器からの反応で、ここを触ると痛みがあります」と、反応点を触ると痛がっていましたが、やがて、
「これはおもしろいですねー。これだと原因のわからない病気もいっぱいあるので、病院で用いても価値がありますねー」と話していました。
そうなんです。
鍼灸と言うと、「古臭い」とか「眉唾モノ」と考えている人もいると思いますが、写真という科学を使って、自分の体の状態が映し出されると、今までの疑いがなくなり、かなり納得してくれます。
この原稿は、2年前にはできていたのですが、どのような出版体系にするかとず~~~~っと考えて、今日になったわけです。(笑)
実は、スクレラ分析を勉強しているときは、画面を拡大して見なければならない時があり、紙の本だとそれができないわけで、何とか画像でできないものかと考えていたのです。
それがDVDを使えば可能であることがわかったので、出版することにしたのです。
つまり、紙の本を出版するのが目的ではなく、拡大できる画像を使える本が必要だったのです。
ですから、この本とほとんど同時にDVDも出版することになります。
DVDには、動画でスクレラの撮影方法も載せますので、よりわかりやすいかと思います。
まだ書きたいのですが、治療中ですので、きょうはこれぐらいにしておきます。
ISBNとJANコードだけは書いておきます。
ISBNは 9784990738112
JANコードは1922047070008