「花みずき」店内風景
江嵜企画代表・Ken
お好み焼き、鉄板焼き「花みずき」(072-330-8734)を大阪地下鉄「御堂筋線」新
金岡駅で午前11時に一同待ち合わせ、日本画教室Kさんの運転で、教室の有志4人で
2月17日訪ねた。「花みずき」は、実はKさんのご主人経営の店である。
しかと確かめたわけではないが、おそらく店の名前の「花みずき」は日本画の堪能
な奥様のKさんが申し出て、店の名前としてご主人が採用されたに違いないだろ
う。毎月曜が定休日で、Kさんは土曜と日曜日にお店の手伝いをしていると聞いた。
店に入りまず飛び込んで来たのは品書きの札の多さである。数えきれない数のメ
ニューにどう対応しておられるのか不思議なくらいだ。お昼時間になり一人二人と客
が見えた。お好み焼き屋さんだから、お好み焼きを注文しているかというと必ずしも
そうではない。
我々はお好み焼きを頂くことが目的で来店した。当然のことながら人気メニュー
「花みずき」をリクエストした。「元気印」というメリケン粉なしのお餅入りのお好
み焼きを次に注文した。別皿で惣菜も注文できる。トマトとモズクをコラボした一品
が口あたり抜群でよかった。
カレーうどん、オムライスなどの品書きもある。ご飯もの吸い物いろいろある。仔
細に調べたわけではないが、お値段が実にリーズナブルである。朝日プラザ松原と云
う大型のマンションの2階の一角にある。常連客のほとんどは同じマンションにお住
いの方と聞いた。夜など宴が盛り上がり、11時を過ぎて、閉店時間をはるかオー
バーする日も多いそうだ。
店の様子をいつものようにスケッチした。お店の壁の左右にはKさんが教室で描い
たお馴染みの日本画が飾られている。さながらKさんの画廊である。Kさんは教室で
年1枚をじっくり時間をかけて仕上げる。新しい絵はまだかと時にご主人に催促され
るとKさんが話していた。
ラブラブのご夫婦であることは兼ねてから想像はしていたが店を訪れて実感した。
店の雰囲気が実にアットフオームなのである。それでいて清潔感がある。Kさんの絵
と同じで凛としている。俗にいうお好み焼き屋さんと言うイメージは全くなかった。
お二人で育て上げたお店なればこそだろう。店の人気の秘密を改めて見つけたような
気がした。
店を出てKさんの案内で堺市立文化館にあるミシャ記念館と与謝野晶子文芸館を訪
ねた。与謝野晶子文芸館は今年3月20日オープン予定の、千利休と与謝野晶子にち
なんで千利休屋敷跡と与謝野晶子生家跡傍に建てられる「さかい利晶の社」にそのま
ま移されると聞いた。
帰路、菓子レストラン「江久庵」(072-222-2411)を訪れた。420年ぶりに復元
した利休愛用の茶室「朝雲庵」がある。ここは反正天皇陵、方違神社と隣接してい
る。すばらしい1日を用意してくれた日本画教室の仲間のKさんにひたすら感謝であ
る。(了)