ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

『経済制裁なんかこわくない』ロシアの今年のGDPは3.5%成長へ、ルーブル安の恩恵で

2015-05-20 09:51:30 | 経済学
:5月25日付ニューズウイーク誌日本版(学校で教えてくれない経済学)


ECBクーレ理事が『5月と6月に債券購入ペースを加速化する。』と発言、19日のNY外為市場で、ユーロが対ドルで1.5%安、1ユーロ=1.1145ドルへ急落した。4月の米住宅着工件数が前月比20.2%増、年ベースで114万戸と07年11月来の高い水準に達したこともドル相場を押し上げた。」と、20日付ブルームバーグ電子版で、RachelEvans記者が書いた。対円では、ドルは0.6%高の1ドル=120.67円、ユーロは対円で0.9%安、1ユーロ=134.47円で取引された。一方、NY原油(WTI)は、ドル上昇を受けて、前日比3.7%安、1バレル=57.26ドルへ下落した。ブルームバーグ、MormingZhou記者は「ドルが上がれば生産を増やす石油精製企業も出てくる。ゴールドマン・サックス・グループが『10月までにバレル45ドルまで値下がりする』との見通しを発表したことも相場を押し下げた」と書いていた。NY金相場はドル上昇の圧力を受け、前日比2.3%安、1オンス=1,206.70ドルへ値下がりした。金同様にドル建て取引の銅、プラチナ、パラジウムもつれて値下がりした。

19日のNYダウは前日比ほぼ横ばいの13ドル高、18,312ドルで取引を終えた。20日付のブルームバーグ電子版でJosephCiolli記者は「4月の米住宅着工件数が7年ぶりの高水準を記録した。住宅許可件数も増加したことをうけて年内利上げ観測が再び浮上し上値を抑えた。」と書いた。同記事によれば『米経済で強いデータが出れば利上げ懸念が強まる。利上げが必要なほど米国経済が強くなるかどうか見極める時期に入った』とマックイーン・ボール・アンド・アソシエイト、CIO,ビル・シュルツ氏は話した」と書いていた。20日、朝6時台放送の NHK/BS「ワールドニュース」でブルームバーグ出演のCarlRiccadnnaキャスターは『米住宅指標は米国経済を左右するウエートを占めるほど大きくない。米金融当局がこの日の住宅データのみで金融政策を変更することはないだろう』と話していた。

近着、5月25日付ニューズウイーク誌日本版でビル・パウエル同誌アジアエディターは「経済制裁なんかこわくない」のタイトルで「ロシアのGDPは過去18ケ月間縮小してきたが、年率3.5%成長を達成する可能性が出てきた。この回復力はどこから来るのか。輸入代替産業が成長したのだ。通貨ルーブルが急落した結果、輸入品価格を押し上げた。消費者は輸入品の代わりに国産品を買うようになった。たとえばロシア鉄鋼大手のセベルスタルは、鉄鉱石、マンガン、ニッケル、電力、人件費など、ロシアでの生産に必要なコストは全てルーブル建てだ。外国鉄鋼メーカーと比べてコストが格段に安い。一方、ロシア政府は石油とガスを大量に輸出している。ルーブル安でロシア政府系石油大手ロスネフチは昨年比18%増収を記録した。ロシアの石油生産はいまも記録的水準を維持している。ロシア経済はプーチンの足かせにならない。ロシアの世論調査を見る限りだが、国民はプーチンを見捨てていない。アメリカとその同盟国は、プーチンがいなくなるのを待っていても無駄だ。」と書いた。

世の中には様々な見方がある。これしかないと決めつけるほど単純ではない。ストライクゾーンを広めにとって、おおらかにゲームを進めていかないと人生窮屈でもったいない。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする