ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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米消費者物価指数予想外上昇、イエレン年内利上げ発言受け、債券安(利回り上昇)、株安、ドル上昇

2015-05-23 10:47:16 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


イエレンFRB議長は、22日、「FRBの利上げ開始は年内が妥当」との認識を示した。ただ、「雇用状況は依然として不完全である。インフレ率も低い。期待外れの経済成長が続いている。利上げは時間をかけて慎重に進めていくことになる」と述べたと23日付WSJ紙電子版でJonHilsenrath記者は書いた。別ページのWSJ紙によれば「労働省労働統計局が21日発表した報告書によれば、米国の移民(外国生まれ)労働者の2014年の失業率は5.6%で2013年の6.9%から低下した。昨年の労働市場の全体的な持ち直しを反映したものである。移民の失業率は2009年以来4.1ポイント低下した。一方、米国出身者の失業率は2.9低下にとどまった。2014年の全体の失業率は6.3%,2013年の7.5%から低下した。」とDavidHarrison記者が書いた。

4月の米消費者物価指数CPI(季節調整済み)、食品とエネルギーを除くコア指数の伸びが13年1月以来最大の0.3%上昇した。23日付ブルームバーグ電子版でMichelleJamrisco記者は「インフレは予想より早いスピードで上昇している可能性がある。コアインフレが実際に上昇しているのであれば、当局は一気に圧力をかけ始めることになるとRBSセキュリテイーズのエコノミスト、ガイ・バーガー氏は話した」と書いた。イエレン議長発言と4月のアメリカのインフレ率上昇に対して、株式、債券、為替、商品市場はそれぞれに反応した。

22日のNYダウは、消費者物価コア指数上昇とイエレン発言受けて、前日比53ドル安、18,232ドルで取引を終えた。25日はメモリアルデー祝祭日で休場となる為、商いは手控えられた。ブルームバーグ、JosephCiolli記者は「イエレン議長はロードアイランド州プロビデンスで講演し、『景気が予想通りとなった場合、年内に利上げすることを見込んでいる。正常化へのペースは漸進的なものになると想定している。雇用とインフレが当局の目標値に達するまで初回の利上げを見送ることは景気を過熱化するリスクがある』と語った。米金融当局の大半は年内利上げ実施とみているが、具体的時期は特定していない。ブルームバーグのエコノミスト予想では9月となっている。」と書いた。

22日米債券は下落(利回りは上昇)した。2年債利回りは4ベーシスポイント上昇、0.62%,
10年債利回りは同2.8ポイント上昇、2.215%となった。NY外為市場では、米インフレ指数上昇とイエレン発言を受けて、ドルは対ユーロで0.9%上げ,1ユーロ=1.1013ドルで取引された。ユーロは対円でも売られ、1ユーロ=133.81円で取引された。ドルは対円で0.4% 上昇、1ドル=121.54円で取引された。NY原油は、インフレ率の伸びが予想以上だったことからドルが上昇、原油の投資妙味が低下、1.65%安1バレル=59.72ドルへ値下りしたとブルームバーグ、MarkShenk記者が書いた。NY金はほぼ変わらずの0.1%安、オンス1,204ドルで取引を終えた。NY金は週間では1.7%値下がりした。

鍵がなければドアは開かない。キーになる指標キーマン発言に相場は敏感に反応した。(了)

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LIHIT LAB株主総会風景(スケッチ&コメント)

2015-05-23 06:48:07 | スケッチ


LIHIT LAB株主総会風景

江嵜企画代表・Ken


創業昭和13年(1938)、大阪農人橋そばにある事務用品メーカーLIHIT LABの株主総会が5月21日、午前10時から本社会議室で開かれ、楽しみにして出かけた。会場の様子をいつものようにスケッチした。

今年はめずらしくご婦人の姿が2~3目にはいった。営業報告はあらかじめ配布された通知書を読めばわかる。株主総会では、ひな壇に並んだ役員さんの姿、特に社長さんの株主への受け答えに注目している。

10時35分過ぎから株主質問がはじまった。真っ先に手を挙げたのはいつものKさんだった。一言でいえば、当期売上92億に対して当社の売り上げ目標94億は低すぎる。対策を打って欲しいと、自説を延々と披瀝した。

二番目に筆者が手を挙げた。「国内市場が縮小し、いよいよ海外市場の開拓が重要な課題と当社の『対処すべき課題』にある。今後の海外販売戦略を聞きたい。海外市場開拓にあたり現地で新聞テレビ等でLIHIT LABのブランド浸透のためにどんな活動をしているのか。」と質問した。

社長さんは答えず、海外担当役員のS氏を指名した。S氏は「たとえば豪州などで見本市を開催して成果を上げた。現地メディアもファイル部門で国内でも人気のあるAQUADROPシリーズが好評いただいた」と答えた。

Kさんが聞き残したのでと前置きして再び手を挙げた。「当社はベトナム工場と静岡工場の2ケ所に生産拠点を置いている。お互いのメリットを生かして一層の成果を上げて欲しい。当社の社員が安心して命を託せる会社に育ててほしい。」とエールを送った。

海外担当のS氏は「ベトナム工場の生産コストは1ドル=120円でも有利な状況にあることは変わりない。現状為替レートがいつまでも続くとも思っていない。」と答えた。

最後にこの日3人目となる男性の株主が質問した。「現状株価は188円で低迷している。当社の評価はこんなものなのか。売買単位1,000株を100株に変更する予定はないか。」と聞いた。経理担当のO氏は「現状の株価は極めて不本意である。大いに反省している。業績のさらなる向上、収益力回復に引き続き努めたい。100株単位への変更の予定はない。」と答えた。

株主総会終了後ビル1階にある商品販売コーナーへ立ち寄り、売り場担当の女性に人気のアクアシリーズを2~3点選んでもらった。「学生時代から『リヒトラブ』の製品を使っていても気づいていない人が多い」と話していた。一人でも多くの利用者に『リヒト』の名前を知ってもらうための工夫がまだまだ欠けているのかもしれない。

アベノミックス成果として日経ダウの年初来高値更新が続いている。しかし、現状当社株価に全く反映していない。株価は社長さんの通信簿である。1年先の株主総会で社長さんからの力強いメッセージに期待して会場を後にした。(了)


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