(学校で教えてくれない経済学)
中国人民銀行は、12日、取引終了直前に人民元安に歯止めをかけるために市場介入を行ったもようだと複数の関係者が明らかにした。12日の上海外国為替市場で一時、人民元が対ドルで前日比2%安の1ドル=6.45元まで下げた」と12日付WSJ紙電子版でLinglingWei記者は書いた。12日付ブルームバーグ電子版でAndoreaWong記者は「人民元切り下げがユーロに恩恵をもたらした。ユーロが主要通貨の大半で続伸、オーストラリア、メキシコなど中国との繋がりの強い市場から逃避資金が流れ込んだ。ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1159ドルへ上げた。NY連銀ダドリー総裁は『中国の成長減速に即した人民元の下落であれば理解できる』と話した。」と書いた。NY為替市場では、対円で、1ドル=124.19円、1ユーロ=138.54円で取引された。NYダウは前日比横ばい17,402ドルで取引を終えた。
12日付ブルームバーグニュースによれば、米国の天候条件の好転とヨーロッパの小麦収穫量の予想外の改善、ドル高が輸出に悪影響を与えるとして、トウモロコシ、小麦相場が急落、ここ1ケ月の上げ分をすべて吐き出したと書いた。13日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でブルームバーグのキャスターは「原油の値段がほぼ1年半前の半分以下に下がった。生産者は生産を増やしやすい。人民元切り下げの影響が今後出てくれば穀物相場のこの日の急落は納得できる」と話していた。
IEA(国際エネルギー機関)は、12日「2015年の石油消費が5年振りの大幅増となり、OPEC(石油輸出機構)以外の供給が来年は2008年以来供給が減少に転じると見込まれているものの、記録的な石油在庫は2016年10~12月迄減らない。その時期が後にずれる公算もある」と指摘した。一方、12日NY原油(WTI)は人民元切り下げの影響で米利上げ時期が後ずれするとの観測から、ドルが売られた結果、ドル建ての原油相場はバレル43.30ドルへ戻した。日本ではガソリン価格が5週連続下落したと12日、資源エネルギー庁が発表した。軽油、灯油も値下がりした。NY金先物相場は5営業日続伸、人民元切り下げを受けて安全資産への逃避で金買いが活発になった。銀、プラチナ、パラジウムも値上がりしたと13日付ブルームバーグでEddie van der Walt記者が書いていた。
13日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でドイツZDF、英BBC,フランスF2、香港ATV,豪ABC,スペインTVAがいずれも人民元切り下げを取り上げ、フランスF2のキャスターは「中国経済は大丈夫か?」とニュース冒頭問いかけた。ドイツZDFは「フオルクスワーゲン車の3台に1台、ダイムラーは5台に1台がそれぞれ中国向けだ。今後中国経済が減速すれば自動車に留まらない。機械その他の輸出にも影響は拡大する。人民元切り下げは観光客やぜいたく品にも影響する。中国経済の奇跡の終わりの始まりかもしれない」と解説していた。12日、欧州株式市場はドイツ、フランスの下げがきつく3.5%前後急落した。
為替相場はしばしば風に例えられる。全てを風のせいにする経営者が日本には多い。(了)
中国人民銀行は、12日、取引終了直前に人民元安に歯止めをかけるために市場介入を行ったもようだと複数の関係者が明らかにした。12日の上海外国為替市場で一時、人民元が対ドルで前日比2%安の1ドル=6.45元まで下げた」と12日付WSJ紙電子版でLinglingWei記者は書いた。12日付ブルームバーグ電子版でAndoreaWong記者は「人民元切り下げがユーロに恩恵をもたらした。ユーロが主要通貨の大半で続伸、オーストラリア、メキシコなど中国との繋がりの強い市場から逃避資金が流れ込んだ。ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1159ドルへ上げた。NY連銀ダドリー総裁は『中国の成長減速に即した人民元の下落であれば理解できる』と話した。」と書いた。NY為替市場では、対円で、1ドル=124.19円、1ユーロ=138.54円で取引された。NYダウは前日比横ばい17,402ドルで取引を終えた。
12日付ブルームバーグニュースによれば、米国の天候条件の好転とヨーロッパの小麦収穫量の予想外の改善、ドル高が輸出に悪影響を与えるとして、トウモロコシ、小麦相場が急落、ここ1ケ月の上げ分をすべて吐き出したと書いた。13日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でブルームバーグのキャスターは「原油の値段がほぼ1年半前の半分以下に下がった。生産者は生産を増やしやすい。人民元切り下げの影響が今後出てくれば穀物相場のこの日の急落は納得できる」と話していた。
IEA(国際エネルギー機関)は、12日「2015年の石油消費が5年振りの大幅増となり、OPEC(石油輸出機構)以外の供給が来年は2008年以来供給が減少に転じると見込まれているものの、記録的な石油在庫は2016年10~12月迄減らない。その時期が後にずれる公算もある」と指摘した。一方、12日NY原油(WTI)は人民元切り下げの影響で米利上げ時期が後ずれするとの観測から、ドルが売られた結果、ドル建ての原油相場はバレル43.30ドルへ戻した。日本ではガソリン価格が5週連続下落したと12日、資源エネルギー庁が発表した。軽油、灯油も値下がりした。NY金先物相場は5営業日続伸、人民元切り下げを受けて安全資産への逃避で金買いが活発になった。銀、プラチナ、パラジウムも値上がりしたと13日付ブルームバーグでEddie van der Walt記者が書いていた。
13日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でドイツZDF、英BBC,フランスF2、香港ATV,豪ABC,スペインTVAがいずれも人民元切り下げを取り上げ、フランスF2のキャスターは「中国経済は大丈夫か?」とニュース冒頭問いかけた。ドイツZDFは「フオルクスワーゲン車の3台に1台、ダイムラーは5台に1台がそれぞれ中国向けだ。今後中国経済が減速すれば自動車に留まらない。機械その他の輸出にも影響は拡大する。人民元切り下げは観光客やぜいたく品にも影響する。中国経済の奇跡の終わりの始まりかもしれない」と解説していた。12日、欧州株式市場はドイツ、フランスの下げがきつく3.5%前後急落した。
為替相場はしばしば風に例えられる。全てを風のせいにする経営者が日本には多い。(了)