(学校で教えてくれない経済学)
中国の電力消費量は今年1~7月、前年同期比わずか0.8%増、同1~5月の鉄道貨物輸送量は9.8%減、大手工業企業の利益は0.8%減、今年前半の歳入は4.1%減、内需の柱、住宅建設部門の実績も、床面積換算で15.8%減と大幅に落ち込だ。通貨を少し切り下げたぐらいでは役に立たず、7%の経済成長目標は難しい。今まで中国経済を推進してきた3つのエンジン①農村から都市部への人口移動、②WTO(世界貿易機関)加盟、③設備、インフラ、住宅などの投資額が最近10年でGDPの47%を占めている。今はどのエンジンも勢いを失っている。6月中旬~7月初旬に株価が急落した。株価が急落したとき、中国政府には2つの選択肢が残された。①その場しのぎを続けるか、②短期の痛みに耐えるか。習近平は、何が何でもGDPの成長を維持する「その場しのぎ」路線を選んだ。それが経済に与える長期的影響は想像するにも恐ろしい。」と近着9月1日付ニューズウイーク誌日本版に、ミンシン・ペイ(米グレアモント・マッケナン大学教授)が書いていた。
8月26日から、政策金利利下げと預金準備率引き下げを実施すると中国中央銀行は発表した。欧州株は中国の金融緩和政策を歓迎、3%を超える大幅上昇を記録した。NYダウは欧州株高の流れを受けつぎ午前の取引きでは400ドル以上急騰した。しかし、取引終了1時間ほど前から下げに転じ、前日比204ドル安、15,666ドルで取引を終えた。NY外為市場では1ドル=118.98円、1ユーロ=137.12円で取引された。26日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」放送の英BBC出演の同局Peston解説員は『中国が2007~8年の金融危機から積み上げてきた債務は20兆ドルだ。これは世界の債務残高の1/3を占める。さらなる金融緩和は今より悪いシナリオになることは明らかだ』と今回の中国の金融緩和を批判していた。フランスF2は中国株が2日続けて8%前後下げたことを伝え、『フランスは中国にシトロエンを生産の半分輸出している。エアバスのお得意さんだ。フランス全体で中国へ昨年160億ユーロ輸出した。お隣のドイツは740億ユーロが中国だ。中国経済減速のドイツ経済への影響はフランスの比でないだろう。』と解説していた。
ロシアテレビは連日世界株安、原油安を報道している。この日は、米国株続落のニュースが入る前の放送なのか、欧州株高、原油反発を歓迎、ルーブル相場が持ち直したと報じた。25日、NY原油(WTI)がバレル39.31ドルへ反発した。ロシアルーブルは原油相場にほぼ連動して上下している。一方、近着のニューズウイーク誌日本版では「ロシアは09年以来、深刻な不況に苦しんでいる。現在ルーブルは対ドルで6ケ月振りの安値だが、国家歳入の約半分を原油・天然ガスが占める。昨年夏、北海原油はバレル=115ドルだった。いま40ドルだ。欧米の経済制裁、報復のために実施した欧米食品輸入規制で物価高騰、国民生活に打撃を与えている。行き詰ったプーチン大統領がさらに挑戦的になれば新たな土地を強奪する可能性がある。北極などが危ない。」とジョシュア・キーティング記者が書いていた。
中国経済が行き詰ればリーマンショックは子供の怪我並みとフランスF2が解説した。(了)
中国の電力消費量は今年1~7月、前年同期比わずか0.8%増、同1~5月の鉄道貨物輸送量は9.8%減、大手工業企業の利益は0.8%減、今年前半の歳入は4.1%減、内需の柱、住宅建設部門の実績も、床面積換算で15.8%減と大幅に落ち込だ。通貨を少し切り下げたぐらいでは役に立たず、7%の経済成長目標は難しい。今まで中国経済を推進してきた3つのエンジン①農村から都市部への人口移動、②WTO(世界貿易機関)加盟、③設備、インフラ、住宅などの投資額が最近10年でGDPの47%を占めている。今はどのエンジンも勢いを失っている。6月中旬~7月初旬に株価が急落した。株価が急落したとき、中国政府には2つの選択肢が残された。①その場しのぎを続けるか、②短期の痛みに耐えるか。習近平は、何が何でもGDPの成長を維持する「その場しのぎ」路線を選んだ。それが経済に与える長期的影響は想像するにも恐ろしい。」と近着9月1日付ニューズウイーク誌日本版に、ミンシン・ペイ(米グレアモント・マッケナン大学教授)が書いていた。
8月26日から、政策金利利下げと預金準備率引き下げを実施すると中国中央銀行は発表した。欧州株は中国の金融緩和政策を歓迎、3%を超える大幅上昇を記録した。NYダウは欧州株高の流れを受けつぎ午前の取引きでは400ドル以上急騰した。しかし、取引終了1時間ほど前から下げに転じ、前日比204ドル安、15,666ドルで取引を終えた。NY外為市場では1ドル=118.98円、1ユーロ=137.12円で取引された。26日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」放送の英BBC出演の同局Peston解説員は『中国が2007~8年の金融危機から積み上げてきた債務は20兆ドルだ。これは世界の債務残高の1/3を占める。さらなる金融緩和は今より悪いシナリオになることは明らかだ』と今回の中国の金融緩和を批判していた。フランスF2は中国株が2日続けて8%前後下げたことを伝え、『フランスは中国にシトロエンを生産の半分輸出している。エアバスのお得意さんだ。フランス全体で中国へ昨年160億ユーロ輸出した。お隣のドイツは740億ユーロが中国だ。中国経済減速のドイツ経済への影響はフランスの比でないだろう。』と解説していた。
ロシアテレビは連日世界株安、原油安を報道している。この日は、米国株続落のニュースが入る前の放送なのか、欧州株高、原油反発を歓迎、ルーブル相場が持ち直したと報じた。25日、NY原油(WTI)がバレル39.31ドルへ反発した。ロシアルーブルは原油相場にほぼ連動して上下している。一方、近着のニューズウイーク誌日本版では「ロシアは09年以来、深刻な不況に苦しんでいる。現在ルーブルは対ドルで6ケ月振りの安値だが、国家歳入の約半分を原油・天然ガスが占める。昨年夏、北海原油はバレル=115ドルだった。いま40ドルだ。欧米の経済制裁、報復のために実施した欧米食品輸入規制で物価高騰、国民生活に打撃を与えている。行き詰ったプーチン大統領がさらに挑戦的になれば新たな土地を強奪する可能性がある。北極などが危ない。」とジョシュア・キーティング記者が書いていた。
中国経済が行き詰ればリーマンショックは子供の怪我並みとフランスF2が解説した。(了)