(学校で教えてくれない経済学)
米国の昨年10~12月の雇用コストが前期比1.0%増(予想:1.1%増)(前年同期比:5.5%増)と予想以上増加せず、労働市場からのインフレ圧力は弱まっていることが確認された。その為、31日、2月1日開催の米FOMCで0.25%利上げの裏付けが出来た。31日、NY株は3指標共に値上がりした。月ベースでナスダックは11%、S&P500は6.2%値上りした。②エクソンが年間550億ドルと過去最高益、パンデミック期間の損失を回収した。ただ、市場が期待した自社株買いの発表はなかったため株価は4%値下がりした。③西側による制裁を受けたロシアの対中国貿易が拡大している。」と31日、WSJ紙電子版は伝えた。31日、FT(フィナンシアルタイムズ)電子版は「ユーロ圏の昨年10~12月期のGDPが前期比1.9%増加した。ウクライナ戦争により物価高、エネルギーコスト上昇で景気減速が懸念されたが、温暖な気候と政府の財政支援に助けられた。ただ、ECB(欧州中央銀行)は次回会合で0.5%利上げ継続を表明している。」と伝えた。
31日、NY市場でダウは34,086ドル、368ドル、1.09%高、S&P500は4,076と58ポイント、1.59%高、ナスダックは11,584と190ポイント、1.67%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは19.40と2.71%低下した。米10年債利回りは雇用コストが予想ほど増加しなかったことを受けて3.503%と1.35%低下した。NY外為市場では1ドル=130.13円、1ユーロ=141.40円、1英ポンド=160.35円とか幅値下がりした。NY原油(WTI)はバレル79.16ドル、1.62%高、北海ブレント、同85.62ドル、1.33%高と反発した。NY金はオンス1,928.10ドル、ビットコインは2万2,942ドルと小幅に上げた。
2月1日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でシンガポールCNAは「韓国訪問の後日本を訪れたストルテンベルグNATO事務総長は岸田首相と31日、会談した。欧州大西洋とインド太平洋は不可分との認識で一致した。ストルテン氏はこのあとフィリピンを訪れる。31日、米韓合同軍事演習の規模拡大がオースチン米国防長官とイ・ジョンソブ韓国国防省との会談で合意した。」と伝えた。韓国KBSは「ガス料金値上げに次いで2月1日に電気料金が値上げされる。1年前と比べ一般家庭でエネルギーコストは5割上がる。②韓国は中国からの入国者にPCR検査義務付けを2月末まで延長する。中国政府は韓国に報復として他国には解除したPCR検査を韓国のみに実施すると発表した。」と伝えた。香港TVBは「①香港行政府は30日からコロナ感染者の隔離義務を解除した。②ポーランドはウクライナの要請で航空機供与を決めた。バイデン米大統領は「ノー」と答えた。」と伝えた。ドイツZDFは「ブラジルを訪問したショルツ独首相はルーラブラジル大統領と会談、ドイツとブラジルは相互補完の関係にある。両国の緊密な協力関係を確認した。」と伝えた。フランスF2は「年金支給開始年齢を64歳へ2年先延ばし法案に反対するデモが31日、倍増した。この日は女性の参加者が急増した。現状すでに女性の待遇は男性以下だ。さらに2年延長は我慢の限界を超えた。デモに初参加したと語る女性の声を紹介した。どうする日本。78年前、戦艦ヤマトは艦上で「海行かば」を歌いながら戦わずして海の藻屑と消えた。(了)