(学校で教えてくれない経済学)
1月の米小売り高が前月比3.0%増加した(予想:1.7%増)と15日、米商務省が発表した。WSJ紙電子版は「①1月の米小売り高が急増した。車、家具、衣類、台所用品など幅広く増加した。NYダウは小幅値上がりした。米FRBの利上げ継続を支援する。②米SEC(証券取引委員会)はビットコイン(仮想通貨)売買のルール作りを進める。」と伝えた。15日、ブルームバーグ電子版は「①1月の米小売り高が2年振りの大幅増、全項目で増加した。家具、家庭用品に消費が向かった。ガソリン、食品は横ばいだった。②マルバス世銀総裁は任期完了待たずに辞任を決めた。③スコットランド独立の先導役を務めたスタ―ジョン首相が辞任する。」と伝えた。FT(フィナンシアルタイムズ)電子版は「①1月の米小売り高が増加、米FRBに高金利。長期間継続の必要性を裏付けた。②世銀総裁が辞任する。イエレン米財務長官は気候変動を重視して世銀改革を推進するよう圧力をかけていた。」と伝えた。
15日、NY市場でダウは34,128ドル、38ドル、0.11%高、S&P500は 4,147と11ポイント、0.28%高、ナスダックは12,070と110ポイント、0.92%上げて取引を終了した。恐怖指数VIXは18.23と3.60%低下した。米10年債利回りは3.803%へ上昇した。NY外為市場で1ドル=133.93円、0.64%高、1ユーロ=143.16円、0.22%高、1英ポンド=161.17円、1.52%安で取引された。NY原油(WTI)はバレル78.46ドル、0.09%安、北海ブレント、同85.28ドル、0.35%安で取引された。NY金はオンス、1,846.40ドル、横ばい、ビットコインは2万4,287ドル、9.38%高で大幅に上げた。米SECの動きを好感した。
16日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「スタージエン、スコットランド首相が15日、SNSで辞意を表明、あと記者会見で正式に発表した。各方面で衝撃が広がっている。スコットランド独立を政界入りした20年前から一貫して進めて来た。世論調査の独立の国民投票への支持率は50%越を維持していた。スナク英首相も彼女を支持していた。次の党首が継続してくれると期待している。次期党首をサポートすると述べた。なぜ今辞めるのか。疲労のためと思われる。労働党は内心ほっとしているかもしれない。」と伝えた。ドイツZDFは「ウクライナ東部戦線が緊張の度合いを高めている。ストルテンベルグ事務総長はNATO外相会議でNATO加盟国が約束通り武器、弾薬、戦車などのウクライナ供与が進まないことにいら立ちを隠さなかった。」と伝えた。カタール、アルジャジーラは「トルコ、シリア地震の死者が4万2,000人を超えた。がれきの下に何万もの人が埋まったままだ。」と伝えた。シンガポールCNAは「王毅外相・政治局委員がマクロン仏大統領と会談中である。米中関係が悪化するなか中国として欧州との間で亀裂は最大限避けたい狙いがある。」と伝えた。韓国KBSは「韓国は輸出不振に見舞われている。1月の輸出が前年比17%減少した。4月連続の減少となった。これはアジア危機の際の減少幅を上回る。港湾労働者だけでなく雇用減少が目立つ。」と伝えた。「どうする日本」が日々問われている。国会審議を垣間見るだけだが緊迫感が全く伝わってこないのは何故なのか。昨年の新生児数は80万人を割った。優秀な人材を確保するために今何をすべきかに気付いて欲しい。(了)