認知症の症状
脳のゴミと言われる「アミロイドβ」は、悪者ではない。
脳に「アミロイドβ」が多くなると認知症の症状が出てくるそうです。
では、アミロイドβを除去すればいいのではないかと誰でも考えます。
しかし、現実には、アミロイドβを除去しても、アルツハイマー病は改善しないし、認知機能の低下も止まらないらしいのです。
そもそもアミロイドβというのはナニなのかというと、脳での神経をつなぐシナプス(電気のコンセントみたいなもの)から出る「APP」という物質の変形なんです。
つまり、「アミロイドβは認知症の原因ではない」ということです。
それどころか、アミロイドβは「脳を保護するためのモノ」なんです。
このアミロイドβは毒性が非常に強く、脳に侵入してきた細菌や異物と戦っているのです。
たとえば、脳に細菌が入ると炎症を起こすので、アミロイドβはそれらの異物を取り込み、その毒で異物を殺す抗菌薬となるわけです。
さらにアミロイドβは水銀や銅などの金属と結合し、これらを無毒化してしまうというのです。
ところが、脳に頻繁にそれらのモノが入って来たり、長引いたりすると、アミロイドβはどんどん増えて、正常な細胞まで殺してしまうというんです。
両刃の剣ですね。
だから、APPがアミロイドβに変化しないようにすればいいではないかと考えたのが、リコード法開発者の「プレデセン博士の研究チーム」の理論になるわけです。
リコード法では、APPがアミロイドβに変化させる要因として、36個が特定されています。
※ 日本でリコード法の普及活動をされているのは山根一彦医博だと思いますので、山根先生の著書を参考に書いています
つまり、この36個が屋根の「雨漏り」を起している原因(アミロイドβの原因)として解説しています。
そして、大きな雨漏りは3つあると言います。
① 炎症
② 栄養不足
③ 毒物
つまり、アミロイドβを少なくするには、上記①②③の3つを対象に施策をすればいいということになります。
と言っても、少し複雑になってきますし、実行するには家族の協力等が必要です。
ただ、炎症は、我々が研究した鍼灸治療で、頭や足に「鍼や灸」をすれば、ある程度抑えられているようですので、臨床ではそれらを頻繁に使っています。
認知症は、アミロイドβが作られる過程から考えても、10年、20年はかかると思いますので、「30代、40代から既に始まっている」と言われても反論の余地はありません。
実際の臨床でも、40代、50代の患者さんでも、時々「???認知症?」と考えてしまう場合があります。
一度にたくさん書くと、混乱してしまう可能性があるので、きょうはこれぐらいにして、明日から具体的に「認知症になりやすい生活」などについて書いて行きたいと思います。
若い人は興味ないかも知れませんが、
『なる前から準備をすること』が大切です。
『愚者は経験に学び、識者は歴史に学ぶ』です。
つまり、「愚者は自分で失敗して気付くが、識者は先人が経験した成功や失敗から学ぶ」ということです。
今度の2月26日(日)の臨床実践塾(月次セミナー)では、鍼灸での対処法もちょっと説明します。
臨床実践塾(月次セミナー)は
2023年2月26日午後1時~3時
参加費:10.000円
会場は新城針灸治療院
06-6765-7622
臨床実践塾(月次セミナー)は、こちらをご覧ください。
お申込は、こちらからもできます。