2月23日は天皇誕生日休日。NHK/BS「ワールドニュース」はお休み。日本時間、朝4時に2月1日開催の米FOMC議事要旨が発表された。「インフレ率2%に向けて低下基調にあると確信するまで政策金利を景気抑制的に維持する。FOMC投票メンバーの大部分が0.25%利上げを支持した。」と22日のブルームバーグ電子版は伝えた。22日、WSJ紙電子版は「①米FRBは大部分が0.25%を支持した。米債券が下落し利回りが上昇、株価は値下りした。 オバマ政権時代の経済担当エコノミストがブレイナードFRB副議長の後任に指名される見通し。②王毅中国政策委員がロシアプーチン大統領と会談、ロシアとの連携強化を確認した。」と伝えた。22日、FT(フィナンシアルタイムズ)電子版は「①FRBの大多数が0.25%利上げを支持した。利上げをスローペースへ転換することで一致した。NY株価は乱高下した。②中国は西側の圧力にも関らず、ロシアとの連携強化を確認した。」と伝えた。
22日、NY市場でダウは33,045ドル、84ドル、0.26%安、S&P500は3,991と6ポイント、0.16%安、ナスダックは11,507と14ポイント、0.13%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは22.29と2.54%低下した。米10年物債券利回りは3.923%と0.75%低下した。NY外為市場では1ドル=134.90 円、0.06%安、1ユーロ=143.09円、0.11%安、1英ポンド=162.50 円、0.60%安で取引された。NY原油(WTI)はバレル73.83ドル、3.01%安、北海ブレント、同80.44ドル、2.92%安で取引された。NY金はオンス1,834.10ドル、0.46%安、ビットコインは2万3,805ドル、2.92%安で取引を終えた。
1年前の2月24日にロシアはウクライナに侵攻した。最新版NW(ニューズウイーク)誌日本版は「ウクライナ戦争365日、想定外の苦戦続きも戦争を諦めないロシアと言う国の不可解さと不気味さ。ロシアの戦意」を特集している。特集号冒頭記事を書いたサム・ポトリッキオ、ジョージタウン大学教授、NW誌コラムニストは「①ロシア国民は政府の強権化を支持している、②兵士を使い捨てに出来る、③経済制裁を乗り切った。22年、ロシアGDPはマイナス3%弱、通貨ルーブル、住宅市場、労働者の賃金も戦争前と大きく下落していない。」と書いた。ロシア稼ぎ頭のガスと原油は中国、インドが欧米制裁分を肩代わりした。
先日,映画「ラーゲリより愛を込めて」を見た。ラーゲリとはもともとキャンプの意味であるが強制収容所のことだ。シベリア抑留中に亡くなった元満鉄職員の山本幡男による実在の遺書をモチーフにした。神戸市内のある100席の映画ブースだったが観客のほとんどが若い世代だった。大学2年の孫は映画を見て「非常によかった」と感想を寄越した。映画を通じて戦争を全く知らない日本の若者が戦争とは何か。ロシアの一端を知るだけでも意味がある。日本は戦争に負けて78年経つ。日本人の多くはまともな歴史教育を受けていない。
時に、2月24日、植田和男次期日銀総裁候補の国会での所信表明と質疑応答が予定されている。役人原稿の棒読み。空理空論。議論なき国会に終わらせて欲しくないと思う。(了)