(学校で教えてくれない経済学)
「米FRBは政策金利を1日、0.25%引き上げ年4.75%に引き上げた。3月開催の米FOMCで利上げ継続を示唆した。NY市場は声明文発表の後のパウエルFRB議長談話から5月のFOMC会合で利上げ打ち止め年内にも利下げに転じると市場は受け止めた。NY株はナスダックは2.0%高、S&P500は1.05%値上りした。」と1日、WSJ紙電子版が伝えた。FT(フィナンシアルタイムズ)電子版は「米FRBは0.25%利上げへ値上げ幅を引き下げたが「利上げは継続する。」とパウエル議長は発言した。NY株は反発した。一方、2日開催のECB(欧州中央銀行)は0.5%利上げ見込みである。米国は利下げ・欧州は利上げでNY外為市場はユーロが買われ、一時、1ユーロ=1.10ドル台までドル安・ユーロ高が進んだ。」と伝えた。ブルームバーグ電子版は「米FOMCは0.25%利上げと利上げは減速したが利上げ継続を示唆した。パウエルFRB議長は「インフレ抑制の動きは見られるが、勝利宣言は時期尚早だ。」と発言した。一方、短期金利の指標となる米2年物債券の利回りが4.02%台へ0.12%幅で低下した。米政策当局による年後半の米政策金利引き上げ停止を織り込んだ。」と伝えた。
1日、NY市場でダウは34,092ドル、6ドル、0.02%高、S&P500は4,119と42ポイント、1.05%高、ナスダックは11,816と231ポイント、2.00%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは17.87と7.89%低下した。米10年債利回りは3.420%へ2.51%低下した。NY外為市場では1ドル=128.64円、1.15%安、1ユーロ=141.66円、0.18%高、1英ポンド=159.35円 、1.62%安で取引された。対ドルでユーロと円が買われた。円は一時、1ドル=128.50円台まで買われた。現在、日本の10年物債券利回りは0.50%、米国は4.75%で年内あと2回の利上げをパウエル議長は示唆した。日米の金利差の拡大で日銀に利上げ圧力がさらにかかる。
NY原油(WTI)はバレル76.78ドル、3.01%安、北海ブレント、同83.06 ドル、2.99%安で取引された。米国のガソリン在庫と原油在庫が増加したとブルームバーグが伝えた。NY金はオンス1,930ドル台まで下げたが時間外取引で1,970ドル台まで戻したとブルームバーグは伝えた。ビットコインは2万3,736ドル、前日比0.03%高、ほぼ変わらずだった。
2日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「英国で1日、50万人規模の公務員、教員関係者の賃金引き上げと待遇改善要求のストライキがイングランド、ウエールズ、スコットランド英国全土で実施された。労組はスナク首相との直接交渉を要求しているが応じていない。英議会ではスナク首相は「労働党は何も行動しない。」とスターマー労働党首を非難した。」と伝えた。フランスF2は「年金支給開始年齢2年延長に反対するデモが1日実施された。現政権は何も手を打たない。4日(土)、11日(土)ストを予定している。フランスの1月のインフレ率が6%と高止まりしている。買い控えが増えている。」と伝えた。ドイツZDFは「①ピストリウス独国防相は1日、戦車部隊を訪問、ウクライナへレオパルト2の3月末までの許与に触れたたあと新しく戦車の国内配備を急ぐ。兵器製造企業とも協議した。新しい戦車の製造調達には最大3年かかる。」と述べた。」と伝えた。問題は「どうする日本。」である。政治、企業含め全てのリーダーの鼎の軽重が問われている。(了)