(学校で教えてくれない経済学)
「米商務省は2月24日、1月の米個人消費支出が前月比0.3%増、前年同月比5.4%増加したと発表した。エネルギー、食料除くコア指数は4.7%増加した。いずれも予想値を上回った。特にサービス部門での人手不足からの賃上げ分が価格転嫁された。米利上げ長期化懸念で24日、NY株は主要3指標共に値下がりした。NY外為市場ではドル高・円安が進んだ。植田和男、次期日銀総裁候補が24日、国会で「金融緩和は当面変更しない」と語った。日米金利差拡大が意識された。」と24日、WSJ紙電子版が伝えた。
24日、ブルームバーグ電子版は「植田日銀総裁候補は24日、国会で①政府との共同声明の「2%早期達成との表現を直ちに変える必要はない。②1月のインフレ率4.2%増は輸入物価上昇によるコストプッシュが主因で来年度半ばかにかけて2%を下回る水準に低下していく。一方、企業が賃上げを出来るような経済環境を整える必要がある。」との認識を示した。」と伝えた。
24日、NY市場でダウは32,816ドル、336ドル、1.02%安、S&P500は3,971と42ポイント、1.05%安、ナスダックは11,394と195ポイント、1.69%安で取引を終えた。恐怖指数VIXは27.18と1.30%上昇した。米10年物債券利回りは3.927%と1.70%上昇した。NY外為市場は1ドル=136.47円、1.35%高、1ユーロ=143.90円、0.82%高、1英ポンド=162.94円、0.67%高と主要通貨高・円安が進んだ。NY原油(WTI)はバレル76.56ドル、1.55%高、北海ブレント、同83.32ドル、1.35%高で取引された。NY金はオンス1,817.90ドル、0.49%安、ビットコインは2万3,145ドル、3.31%安で取引された。
25日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「①英国で医師の40%を占めるジュニアドクターが3月13~16日にかけて72時間ストを発表した。英政府は困惑している。過去15年間でインフレは26.10%進んだ。一方、給与は大幅未達であるとジュニアドクター労組は主張している。②ロシアがウクライナに侵攻してから365日が経過した。ウクライナ東部、ブレダールで戦闘は激しさを増している。プーチン露大統領のテーブルの上には敗北するという文字はありません。愛国心を鼓舞するプロパガンダ放映がロシア国内で繰り返されている。」と伝えた。フランス2は「元大統領のメドべージエフ氏はロシアの負けはない。ポーランド国境まで領土を取り戻す。」と述べた。シンガポールCNAは「中国がロシアに12項目の和平へ提案を発表した。核兵器使用禁止、人道的対応要求などが含まれているが具体的内容はない。和平に向けた落としどころは見つかっていない。」と伝えた、韓国KBSは「韓国はマレーシアと1機2,000億ウオンの戦闘機200機輸出契約を発表した。ポーランドと48機契約済。スロベニア、エジプトと契約交渉中である。」と伝えた。
植田日銀総裁候補は「日銀の政策について平時から丁寧な説明をしてサプライズは最小限に食いとめることは可能だ」と24日。国会で発言した。「丁寧な説明」に期待したい。(了)