②建設、レジャー、医療分野でレイオフが増加した。③先行き懸念から2日のNYダウは367ドル下落した。」と2日、WSJ紙電子版が伝えた。NYタイムズ電子版は「ファ―ストリパブリック問題解決のあともウオール街は銀行危機はまだ終わっていないと懸念している。」と伝えた。FT(フィナンシアルタイムズ)電子版は「①米銀行株が幅広く売られる中パックウエスト銀行、ウエスターアライアンス銀行株が急落した。②先行き消費減少懸念から原油相場が大幅続落、エネルギー関連株が値下がりした。」と伝えた。ブルームバーグ電子版は「ファーストリパブリック問題決着後の安心感は短命に終わった。」と伝えた。
2日、NY市場でダウは33,084ドル、367ドル、1.08%安、S&P500は4,119と48ポイント、1.16%安、ナスダックは12,080と132ポイント、1.08%安で取引を終えた。恐怖指数VIXは17.78と10.57%上昇した。米10年債利回りは4.51%低下した。NY外為市場では1ドル=136.54円、0.68%安、1ユーロ=150.25円、1英ポンド=170.27円、0.42%安で取引された。NY原油(WTI)はバレル71.54ドル、5.45%安、北海ブレント、同75.21ドル、5.17%安で取引された。NY金は安全資産として買われオンス2,025.80ドル、1.69%高で取引された。ビットコインは2万8,660ドル、2.13%高で取引された。
日本は「憲法記念日」祝祭日でNHK/BS「ワールドニュース」の放送はお休み。2日のブルームバーグニュースから2日のNY市場に関連する記事の中から以下紹介する。
「2日、NY市場で銀行KBW指数が5.6%下げた。ウエスタン・アライアンス株は一時27%急落した。つれてJPモルガンはじめ大手行株も軒並み値下がりした。市場は「次の救済が必要な銀行はどこか」と疑心暗鬼になっている。米地銀株急落、全般株安で安全資産として日本円が買われた。安全資産への逃避では債券も買われ債券利回りが低下した。安全資産への逃避で金も買われた。一方、イエレン財務長官は「早ければ6月はじめに連邦債務の上限を維持するための特別措置を使い切る」と発言した。サマーズ元財務長官は「地銀問題はそれほど心配していない。民主党、共和党が政治の道具として連邦債務上限問題を利用している方をむしろ懸念している。」と語った。」と伝えた。ブルームバーグ電子版は「2日、JOLTS(米労働省雇用動態調査)で3月の米求人数が959万件へ減少、一方レイオフが20年来最も高くなった。レイオフは建設、外食、ヘルスケア中心に増加した。自発的離職者が390万人と宿泊、外食産業で減った。失業者1人に対する求人数がJ1.6件へ減少した。(パンデミック前:1.2件)。レイオフをする前に採用を凍結するケースが増えた。ただ、JOLTSの回答率は31%と低い。3年前の半分に満たない。米FRBは雇用情勢に変化が出たと歓迎した。5月2,3日の米FOMCでの0.25%利上げをNY株式市場はほぼ織り込んだ。」と伝えた。日本は7日まで連休である。4月29日から休めば9連休となる。仕事を休めない人や闘病中の方が増えている。「治に居て乱を忘れず」の「易経」の言葉が今改めて蘇る。(了)